日本語教師や有名雑誌の編集長などを経て、現在は中華圏に向けて情報を発信する日本人YouTuberとして活躍する「Iku老師」さん。YouTubeを開設して2年(2018年現在)、現在のチャンネル登録者数は約8.8万人に及び、Facebookのファン数も約11万人。最近では台湾Googleが選ぶ「伸びの速い外国人YouTuber」にも選ばれました。今台湾で最も勢いのあるYouTuberといっても過言ではありません!

人気急上昇中 日本人YouTuber「Iku老師」さん

今回は「Iku老師」さんの撮影現場に同行し、インタビューをするお時間をいただきました。台湾のファンの方の特徴や台湾メディアのお話まで、いろいろなお話を伺うことができました!

 

日本のいろいろな色や味を紹介したい

―― 始めにIkuさんの動画を見られているファンの方の特徴を教えてください。

87%が台湾のファンです。台湾の次に多いのが、香港ですね。日本のファンは3%しかいないです。35歳までの若いファンが半分以上を占めています。男女比は大体50:50ですね。日本語や日本が好きな人、日本の旅行によく行く人が多いので、日本旅行系のYouTube動画の反応はいいです。

―― 82%が台湾のファンの方なのには驚きました!YouTubeを通してどんなことを伝えたいと思われていますか?

元々日本語の先生をやっていた経験を活かして、YouTube上で無料で日本語を教えているので、語学に興味を持っているというファンの方も多いです。なので表現系や各地の方言をテーマとする動画を配信しています。台湾の人はみんな標準語しか勉強していないので、そことの違いを教えたくて。日本って東京とか大阪だけじゃなくて、もっといろんな色や、いろんな味があるということをもっと紹介したいですね。言葉を通してそれを体験してもらうのもそうなんですけど、実際に日本の色々な場所に行ってほしいです。僕自身仕事で日本の様々な県に行っているんですが、初めて見るような場所が多いんです。だからこそ、面白い場所があったら、ファンの人たちにも「めっちゃよかったよ、いってきてよ」っていう風に共有しています。

神戸・異人館での撮影の様子

―― お話を伺っていると、ファンの方たちとの距離が近い印象を受けます。

そうですね。コメントもバンバン来ますし、返します。

 

「絶対に面白い」と思わせる動画を作る

―― より多くの人に動画を見てもらうために意識されていることはありますか?

見られる動画と見られない動画があるように、ファンにも好き嫌いがあります。それが結構顕著なんです。なので仕事をいただいたときは、僕の経験を踏まえて、なるべく台湾の人に当たるようにっていうのをアドバイスしています。一緒にあげていきましょうみたいなスタンスですね。僕と僕のファンとの掛け合いだったりもするので、彼らが好きなものを意識しているっていうのもあるかな。

元々雑誌の編集長だったので、文字を作るのが好きなんです。でもその中で僕が今必要なものは動画だと思って、動画から始めました。雑誌にしても動画にしても、まずは内容を伝えたいっていう風にしてしまうことが多いと思います。でもそうじゃないんです。内容っていうのはまず「見たい」って思われないと見られないんですよ。なので最初は「教えます」じゃなくて、「絶対にこれ面白い」って思わせること。そのためにまずは、見たいっていうフックをいくつも動画の中に仕掛けています。そのたくさんのフックが全部当たる人もいますし、1個2個当たる人もいます。最終的には「面白いな、楽しいな」と思いながら内容を理解していく。そうすると最終的には「行ってみよう」「買ってみよう」と思ってもらえます。

撮影の際はアシスタントとして参加

今回は特別に一緒に着物体験もさせてもらいました。

―― 台湾のメディアによくIkuさんの動画が取り上げられているのを拝見しています。台湾のメディアに対しては意識されていることはあるのでしょうか?

そうですね。ファンと同じように台湾のメディアに好まれるものもあります。メディアに好かれるということは、台湾の大衆にうけるということなので、僕は意識的に台湾のメディアに好かれるものを作ったりもしています。僕のファンの数はYouTube界でいうとそこまで多くはないんですが、このように案件をいただいたりできるのは、メディアに飛ばせる方法を知っているからだと思ってます。僕の今までの経験を踏まえた上で、メディアの方と相談をしながら、どういったものがいいのかっていうのを狙っていく。それが結果的に日本のことをたくさんの人に知ってもらうということに繋がるんです。

Ikuさんの熱い思いに感銘を受けました。

 

YouTubeは「パートナー」たちとつながることのできる場所

―― そんな動画が取り上げられている裏側にそんなことがあったなんて知りませんでした。では、ファンの方たちはどのような存在ですか?

僕はファンの方たちを「パートナー」だと思っています。ファンだけじゃなく、メディアも、クライアントさんも「パートナー」です。あ、カケハシさんもでしたね。笑
ファンの方たちと交流するのも好きだし、実際にメディアの人たちと話をしたり、相談し合ったりするのも好きです。クライアントさんと話をして、初めて知る場所も多いですし、そこに行って一緒に何かを体験したりとか、教えてもらえるっていうのもすごく面白いです。

風見鶏の館でブロガーさんも同時に取材同行

―― 今のIkuさんにとってYouTubeや動画というものはどういう役割を果たしてますか?

そうですね。もちろん僕のことを物凄く楽しませてくれる場所でもあるし、自分を表現できる場所っていうのもあるんですが、やっぱり一番は自分の好きなパートナーたちとつながることのできる場所ですね。例えば旅行に行ったら、自分の親友とか好きな人に教えたくなるじゃないですか。その好きな人が僕にとってはファンでもあり、メディアでもあるんです。なので、僕一人で作っている感覚よりも、「それおもしろいね」っていうのをカケハシさんのような方達と一緒にみんなで作ってるって感じです。

撮影中の一コマ

カケハシスタッフ一丸となって撮影をお手伝い

 

一緒に+αを考える。そしてさらにその先へ

―― では最後に、これからどんなことに挑戦していきたいと思われてますか?

輪をどんどん広げていきたいです。どんどん広げていって、もっとたくさんの人に見てもらいたいし、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたいです。あとは新しいことをもっとしていきたいと思ってます。プロモーションをする輪をつくって、一つの完成したメディアとして出していきたいです。あとは、いろいろ企画をやりたいです。例えばファンと一緒に行くツアーを作ったり。パートナーとパートナーを画面上だけではなくて、直接つながるっていうこともやりたいです。クライアントの方と一緒に+αを考えて、さらにその先につなげていけたらなって思ってます。

―― 私もぜひツアーに参加したいです!本日はありがとうございました!

「Iku老師」さんからますます目が離せません!

インタビューの一言一言から、お仕事に真摯に取り組んでおられるということをひしひしと感じました。これからのお話を聞いたときは胸がわくわくしてしまいました。「Iku老師」さんのこれからの活躍に注目です!

執筆者:kanako