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台湾のインバウンド集客はブロガーの体験記事が重要!【2025年最新版】

京都

2025年1月1日アップデート💡

「台湾ブロガー/インフルエンサーを使った集客PRってどうやるの?」

台湾でブロガーやインフルエンサーを活用した集客PRを行うには、認知拡大、エンゲージメント促進など、目的に応じたアプローチを検討し、ターゲット層の年齢や性別、興味関心を詳しく分析します。

その上で、ターゲットにマッチするインフルエンサーを選定し、影響力やフォロワー属性、投稿内容の一貫性を確認して選びます。

PR例として一般的なのは、台湾で影響力が高い人気ブロガーに日本の観光を体験訪問してもらい、その体験内容を自身のブログやFacebookなどで発信してもらうことです。


「KOLとは?」

KOL(Key Opinion Leader) とは、特定の分野で消費者の購買意志決定に強い影響力を持つ人物のことです。

SNSやブログ、動画プラットフォームなどを活用して活動していることが多く、マーケティングやプロモーションにおいて重要な役割を果たします。

この言葉は日本では馴染みがない言葉かもしれませんが、台湾や香港ではよく使われる言葉です。

ここで覚えておきたいのは、KOLはインフルエンサーとは異なり、フォロワー数だけでなく、その専門性と深い知識が重視されます。

台湾では特に美容、グルメ、旅行などの分野でKOLが活用されており、商品の認知拡大や信頼性向上、消費者との関係構築において欠かせない存在となっています。

 

KOLの紹介をしたところで、もう一つ知っておきたいKOC(Key Opinion Customer)という言葉があります。

KOCとは、その名の通りカスタマー(一般消費者)をあらわしていて、一般消費者の立場で商品やサービスを実際に使用し、リアルな感想や口コミをSNSやレビューサイトで発信するお客様のことです。

KOCは、インフルエンサーやKOLとは違い、一般消費者の感覚により近い発言をするため、もっと身近で親しみやすい存在として多くの人に共感されやすいのが特徴です。

1.なぜこんなにもブロガーが人気なのか?

なぜこんなにもブロガーが人気なのか、それはリアルな体験を基に親しみやすく信頼性の高い情報を発信することで、読者との共感や繋がりを生み出しているからです。

SNSやブログを通じて日常やリアルな体験を共有することで読者にとって身近な存在となり、情報がより受け入れられやすくなります。

台湾では、消費者の「口コミ」の影響が大きいです。そのため、同じ消費者目線で情報を発信するブロガーが人気が高いと考えることができます。
また、日本と違う点として、検索した際に公式サイトよりも上に人気ブロガーのブログが表示されることもあるのが台湾のブログの強みです。

 

2.ブロガーの選定

ブロガー名:衝日本 しょうにほん
Facebookファン数:約18万人
日本旅行全般を専門とするブロガー。
観光スポットから、食べ物、ショッピングなど日本に 関するものを発信している。
子供がいるため、親子で楽しめるスポットを紹介することも 多い。
グルメ+旅行のまとめ記事が多く、ファンからの信頼が高いのが特徴。
30〜40代の女性ファンが多い。

3.体験の内容

衝日本さんは旅行で日本各地を訪れておりますが、今回は一つの例として、衝日本さんの北海道での体験ブログを基に話していきます。
北海道を訪れたブログの中で、最北端のスポットをまとめたブログや、道東のスポットをまとめたブログがあります。
ただのまとめブログではなく、台湾人読者が気になるようなワードやスポットなどを入れ込んでいます。
網走監獄や天に続く道、カニの爪オブジェ、利尻島でのウニとり体験など台湾の方が関心を引くようなスポットを体験、シェアしています。

4.発信する媒体とその親和性

ブロガーが日本での体験を終えて台湾に帰国した後、自身のFacebookやブログを使って記事を発信してくれます。
台湾では、2024年現在、国民の2人に1人がFacebookを利用しており、老若男女問わず日常的に使用されています。
ブロガーたちは、ブログだけではなく、Facebookでもファンを獲得しているため、Facebookで体験内容や、ブログのリンクの二次拡散をすることによって、より多くの人に情報を拡散することが可能です。
今回紹介した衝日本さんの北海道のスポットをまとめたブログでは、スポットの位置関係を分かりやすくまとめた地図を載せています。
また、地図や現地のスポットの紹介だけではなく、現地での移動方法や本人が体験してきたことが分かる写真などをシェアしており、非常に身近に感じられるブログを発信しています。
このような旅行者に寄り添った内容をシェアすることで、インバウンド観光客をさらに増やすことが可能だと考えられます。

日本のことを発信しているブロガーの読者は、皆さん日本に興味のある方たちですので、日本への関心の高さ、確実に台湾人にアプローチできる、という面でブロガー施策は、台湾に向けてプロモーションをする際には非常に有効な方法です。

台湾人に向けたインバウンド集客を行いたい企業は、ブロガー施策も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

ブロガー施策についてお問い合わせがある方、カケハシが承ります。
お気軽にご相談ください。

↓以下は2015年度版の元記事↓

「台湾ブロガーを使った集客PRってどうやるの?」
2015年夏に台湾ブロガーが関西を訪問した事例を紹介しながら、
具体的にそのメリットや効果について一部公開したいと思います。
ブロガーを使ったインバウンドPR例として、一般的なのは台湾でフォロワー数が多くかつ
影響力が高い人気ブロガーに日本の観光を体験訪問してもらい、その体験内容を自身のブログや
FacebookなどのSNSで発信してもらう事です。
(その他Web媒体とタイアップして二次拡散させる方法などもあります)

弊社の過去の記事で、台湾人をターゲットにしたインバウンド集客の広告手法の一つに、
ブロガー施策の費用対効果が高いというお話をしました。
台湾ではなんと毎日約3人に1人が何かしらのブログを閲覧しているそうで、
その中でも、特に日本の買い物情報や日本の観光スポットを紹介した記事がかなり増えています。
詳しくはこのブログをご覧ください。
5.観光庁のデータを見てみる
「台湾に限らず中華圏の方々はマスを信用しない傾向にある」
日本人はその逆で、TVや新聞を鵜呑みにしすぎる傾向がありますが、中華圏の方々は歴史的環境などあり、情報を疑って見る傾向があります。

日本政府観光局(JNTO)がデータを開示しています。
日本に旅行に行く際に、何を情報源にして、泊まる場所、食べる店、買うお土産、体験するエンタメ、アクティビティなどを決めているか?
その中で「ブログ」と答えた方が圧倒的1位となっております。

引用元:日本政府観光局(JNTO)データより 訪日外国人の消費動向 平成30年1~3月

そんな中、「消費者の代表者のような形で」現れたのがブロガーさんです。
マスを信用しにくい中華圏の方々にとって、同じ消費者の目線で書くブロガーさんに信頼が寄っていくのも納得ができます。
中華圏は「知人や親友からの口コミ」の影響力も強いとよく言われるのもそんな背景があるからでしょう。

台湾インバウンド集客を目的としたブロガー施策を実施するにあたって
重要な3ステップがございます。
①ブロガーの選定
②体験の内容
③発信する媒体とその親和性
これから順を追って各ステップに何をするのかを紹介したいと思います。
①ブロガーの選定
台湾には様々なタイプのブロガーがいます。

例えば若い女性から支持を集めているファッションブロガーや台湾国内の旅行情報に強い旅ブロガー、逆に海外の旅行情報に強い海外旅行ブロガー、グルメブロガーなど
日本でも話題の「料理のレシピ系」や「子供のためのお得な情報」を発信している親子(ママ)ブロガー。家庭用ゲームや、スマホゲーム、PCゲームなどに強い、ゲーム&3Cブロガーなどなど。

この様に、ブロガーと一言でいえど多様にございます。
そのため商材や目的に合うブロガーに協力を要請する必要があります。

今回の旅は、「レンタル着物」「ショッピングモール」「買い物しやすい立地の良いお洒落なホテル」「カフェ」「バー」「若者に人気のお洒落なレストランバー」「遊園地」など、若者をターゲットにする施設をメインにお仕事させていただきました。
そのため台湾の若い女性でかつ色んな角度から支持を集めている3人のミドルクラスのブロガーを最終的にチョイスしました。

ブロガー YUI

ブロガー YUI

①Yui
月間PV数:約50万PV Facebookファン数:36404人
Facebookエンゲージメント率:平均10%
日本でいう「ざわちん」のような、化粧モノマネでTV、雑誌、広告出演もしている旅&コスメブロガー。日本語も話せる事から、日本への興味も高く、情報を丁寧に把握した上で投稿ができる。文章も端的でわかりやすく、画像加工なども上手に使い表現する。30代の女性ファンが多い。

ブロガー 蘋果

ブロガー 蘋果

②蘋果
月間PV数:約60万PV Facebookファン数:56598人
Facebookエンゲージメント率:平均11%
元々小学校の先生なのでイメージが良く、文才があり写真のセンスも良い。7割のファンが女性。

ブロガー Grass

ブロガー Grass

③小草 Grass
月間PV数:約40万PV Facebookファン数:95380人
Facebookエンゲージメント率:平均14%
2013年「KUSA」という名前で日本で歌手デビュー経験があり、日本語も流暢。日本の若い人の文化や流行にも敏感で詳しいので、ファンも日本に興味のある人が多く集まっている。自身のファッションやコスメ情報をブログに載せているため、若い女性の読者が多い。

3名とも台湾ではミドルクラスのブロガーではありますが、
どのブロガーも個性が強く若者の中でも棲み分けてファンのセグメントがうまくされているブロガーさん達です。
②体験の内容
関西訪問

では実際に上記3名のブロガーが関西地区を訪問した様子を紹介します。
今回ブロガーが訪れたのは関西地区の大阪、京都。
USJ、道頓堀、清水寺などの定番観光地から、台湾人を旅心をくすぶるコンテンツを選定しています。
③発信する媒体とその親和性(Facebook、ブログ、その他メディアなど)
blogyoutoukou

ブロガーの訪日体験が終わり台湾に帰国した後は、ブロガー自身のFacebookとブログを使って記事を発信してくれます。
台湾ではFacebookのアクティブ率が世界一位となっており、老若男女問わずFacebookが日常的に利用されています。
ブロガー達はFacebook上にも多くのファンを抱えているので、よりたくさんの台湾の人に情報拡散が可能になります。
また今回の関西訪問のブログはDay1、Day2などのように日別で記事を分けて投稿を行いました。
施設(クライアント)毎に記事を作成すると、「情報が点」になるため「わかりにくく」効果が最大限発揮できません。
Day1は大阪梅田周辺、Day2は京都河原町周辺など、地域エリア毎にテーマをうまく切ることで
「点ではなく面で」発信することで、旅行者にとっても見やすい記事になります。

日本では外国人によるインバウンド観光客をどんどん増やそうとする取り組みが加速しています。
その中でブロガーを活用したプロモーションはその「わかりやすさ」と「拡散性」の高さから
今後も注目を集めていくことでしょう。

ブロガー施策に関するお問い合わせはコチラから。