こんにちは!カケハシでインターン中のSakuraです。

今回は、台北世界貿易センター 世賀一館で、2019年5月17日(金)~5月20日(月)に行われた台北国際観光博覧会(TTE2019)に潜入してきました!

当日の展示会の様子を皆さんにシェアしたいと思います。

【チケット価格】
・一般(大人):200台湾ドル
・優待(学生、65歳以上高齢者):150台湾ドル
・割引(身体障がい者):100台湾ドル

【目次】
・台北国際観光博覧会について
・展示会ブースの様子
・日本と台湾企業でのPR方法の違い
・日本へのインバウンド観光について
・まとめ

台北国際観光博覧会について

台北国際観光博覧会(TTE)とは、上半期の旅行展示会の中で台湾1大きなイベントです。例年の来場者数は、前年度4日間で約30万人と大規模であることがわかります。
この台北国際観光博覧会(TTE)2019は今年で13年目にあたります。

この展覧会は、6月から9月までの国内外での「夏休み」シーズンの旅行を主に販売しており、「上半期最大の台湾旅行展」としても位置付けられています。

この展示会は海外の観光地エリア・台湾国内旅行のエリア・観光局などの行政区によるエリア・レンタカーやバックパックなど観光物資のエリア・お土産品エリア・屋外レジャーエリアの6つのエリアに分かれて開催されました。

展示会ブースの様子

この展示会には、国内外の観光局や旅行会社、航空会社からの出展ブースがあり、そのブースの数は約1200にのぼります。各出展ブースでは、この展示会限りのお得な旅行ツアーやレストランの食事券などが販売されており、通常よりもかなり割引されているため、沢山の人が訪れていました。

また、日ごとに異なるステージ上でのイベントや旅行ツアーの説明会が行われました。さらに、来場者全員参加可能な福袋の抽選くじが毎日行われ、5つ星レストランの食事券やアジア旅行の航空券、5つ星ホテルの宿泊券というような豪華景品が当たりました。

そのため会場は連日大盛況だったようで、私が潜入した日も平日であるのにもかかわらず、沢山の人が訪れていました。子供連れの家族もとても多かったです。

当日の会場の様子

日本と台湾企業でのPR方法の違い

今回の観光博では、台湾企業は様々な手法を使ってPRをしていました。例えば、福袋(割引クーポン入りの袋)を配ったり、ルーレットやくじ引きで商品や割引クーポン券が当たるようにして注目を集めたりなど”お得さ”を感じさせるPR手法を使っていました。他にも台湾人が大好きな「買1送1(1つ買ったら1つプレゼント)」や「~折(~割引)」などの割引されたお得なツアーを販売して、通常よりお得なことをアピールしていました。

福袋を配っていたブース

「買1送1」のツアー商品

また、大規模なブースには盛り上げ上手なMCの人がいて、ツアーや食事券、航空券など各商品のPRやイベントを紹介したり、中には歌を歌ったり民族衣装を着てダンスをしたりして人を集めているブースもありました。

また台湾企業はブースの装飾も日本のブースより華やかで目をひくものが多いと感じました。写真が撮れるフォトブースがあったり、写真映えしそうな壁面アートっぽい装飾があるブースや、旅行先をイメージしたオブジェのあるブースなど見ていて楽しい仕掛けが沢山ありました。

フォトスポットにもなっていたブース

またスタッフが背中に電光掲示板を背負って歩きながら宣伝したり、資料を沢山もらうのでバッグを配っている人に声を掛けると、旅行会社のLINEを登録するとバッグをくれるというのでLINEを登録されたり。本当に様々な手法を使ってPRしているのだなと思いました。

日本へのインバウンド観光について

近年、台湾から日本へのインバウンド観光は年々増加傾向にあり、沢山の台湾人が日本を訪れています。また、訪日外国人の中でも台湾からの訪問者は、中国、韓国に続いて3番目に多く、これからも増加していくことが予想されます。

今回の展示会でも、他国のブースは点々とあるだけであったにもかかわらず、日本に関しては、日本館として赤点線で囲まれた部分を、日本のツアーPRのブースとして固まって配置されていました。これは台湾人の日本への旅行意欲が高いこと、この展示会への日本企業の出展ブースが多かったことが要因なのかと思います。

観光庁『訪日外国人消費動向調査(平成29年版)』によると、台湾人観光客はリピーターが全体の80%以上を占めており、さらに、その中でも観光目的で4回以上来日している人は50%近くを占めます。台湾は、他国と比べてもリピーターが多く、熱心な親日家が多いことが分かります。また、リピート率が高く、訪問回数も多いため、日本の有名観光地である、東京・京都・大阪だけでなく、台湾から地理的に近い沖縄や雪が見られる北海道、また九州や東北などの地方旅行に行く台湾人も増えています。そのため、今回の展示会では、日本ブースに東北や四国のブースがあったり販売するツアーの内容もポピュラーな旅行先とともに地方旅行を売り出したりしているブースが数多くありました。

地方旅行のパンフレット

台湾人は日本旅行で温泉を訪れることも多いといいます。台湾にも実は温泉が多いですが、台湾人は人前で裸になる習慣がないため(日本式の浴場がある北投温泉を除き)台湾のほとんどの温泉では水着を着て入浴するスタイルであり、個室風呂の設備が充実しています。そのため、 日本旅行の際は日本の温泉や大浴場を体験してみたいという台湾人も多いです。

温泉大浴場つき宿泊施設の紹介


台湾人女性たちによる富山県奈月温泉紹介動画

また台湾では健康のために、ジョギング・サイクリング・ハイキングといったスポーツが人気を集めており、今回の観光博でも、日本政府観光局のブースでは、ハイキング・サイクリングができる日本の地域を紹介していました。日本は山が多い地形であり、自然豊かな地域というのは、今までポピュラーだった日本の観光地ではなく、マイナーな地方に多いと思うので、これから台湾人の旅行先としては東京や大阪などの都市部から自然豊かな地方に移行していくのではないかと感じました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、台北国際観光博覧会での様子をお伝えしました。

台北最大級の観光博覧会とあって、活気があり、PR方法にも日本企業との違いがあり面白かったです。

✔展示会では通常よりかなりお得な旅行商品が販売されている

✔日本企業とは異なるPR方法で面白い

『福袋やルーレット、くじ引きで割引クーポンを渡す/「買1送1」「~折」などの割引/商品紹介をするMC・歌・民族舞踊/目を引くブースの装飾/電光掲示板やLINE攻撃』

✔台湾では日本旅行は大人気、最近は地方を訪れる人も多い

✔台湾人の日本旅行リピート率は80%と高く、中には4回以上日本を訪れる人も。

✔日本の温泉(大浴場)を体験したい台湾人も多数!