目次8章 / 8項目
  1. 機能別の提供時期
  2. 日本が先だったもの:トレンド機能は1年5か月早い
  3. 台湾が先だったもの:広告と、Meta AIのメンション
  4. 同時に来たもの:コミュニティと、繁体字のタグ
  5. 日本と台湾のどちらでも使えるもの
  6. 運用の設計に、どう効くか
  7. まとめ
  8. この記事の引用のしかた

台湾向けにThreadsのアカウントを運用するとき、日本の担当者は日本の画面を見ながら設計しがちです。ところが日本で見えている画面は、台湾の画面と同じではありません。

トレンド機能は日本のほうが1年5か月早く使えました。一方で、Threads広告とMeta AIのメンションは台湾のほうが先でした。どちらが進んでいるという話ではなく、機能ごとに実装の順番が入れ替わります。

この記事では、2024年10月から2026年10月までの機能別の提供時期を一覧にします。

17か月

トレンド機能で日本が先行した期間

3か月

Meta AIで台湾が先行した期間

5億

Threadsの月間アクティブアカウント

機能別の提供時期

発表の日付順に並べます。

時期機能対象
2024年10月28日トレンドランキングのテスト日本(米国以外で初)
2025年4月24日Threads広告の配信開始台湾
2025年7月15日DM(メッセージ機能)日本
2025年10月ゴースト投稿全世界
2025年10月15日グループチャット全世界
2026年1月Threads広告の全世界開放全世界
2026年3月2日話題のトピックにAIの要約日本を含む
2026年4月1日趨勢話題(AIの要約つき)のテスト台湾
2026年5月下旬Meta AIのメンションのテスト台湾
2026年6月16日コミュニティの正式提供と、その国の言語によるタグ日本・台湾・韓国
2026年7月27日Meta AIとDMで対話全世界
2026年9月3日Meta AIのメンションの正式提供日本を含む
同じ機能が、日本と台湾で使えるようになるまでの差

単位:か月 先に使えるようになった側から、もう一方で使えるようになるまでの期間

トレンド機能(日本が先)トレンド機能(日本が先)トレンド機能(日本が先) 先に使えるようになってからの差: 17か月17か月Meta AIのメンション(台湾が先)Meta AIのメンション(台湾が先)Meta AIのメンション(台湾が先) 先に使えるようになってからの差: 3か月3か月
トレンド機能(日本が先)トレンド機能(日本が先) 先に使えるようになってからの差: 17か月17か月Meta AIのメンション(台湾が先)Meta AIのメンション(台湾が先) 先に使えるようになってからの差: 3か月3か月

日本が先だったもの:トレンド機能は1年5か月早い

Threadsのトレンド機能は、日本が米国以外で最初の国でした。

Metaは2024年10月28日(米国時間)、検索画面に話題のトピックを表示する「トレンドランキング」のテストを日本で始めました。発表にはこうあります。

米国以外の国や地域で導入するのは今回が初めてとなります。

当初は最大5つのトピックを表示するだけで、AIによる要約はありませんでした。要約が加わったのは1年5か月後の2026年3月2日(米国時間)です。このとき、表示するトピックを最大10に増やす計画もあわせて示されています。

台湾で同じ機能のテストが始まったのは2026年4月1日です。台湾の報道によれば、全台で議論の多い上位5つの話題を表示し、AIが各話題の要点を自動でまとめます。

同じ機能でも、届き方に違いがありました。日本は要約のないトレンド表示から始まり、1年5か月かけてAI要約が足されました。台湾は最初からAI要約のついた状態で始まっています。後から入った市場のほうが、完成した形を受け取ることがある、ということです。

台湾が先だったもの:広告と、Meta AIのメンション

台湾が先行した機能は2つあります。
01

Threads広告(台湾が約9か月先)

台湾でThreads広告の配信が始まったのは2025年4月24日です。当初はタイムラインに出る画像広告だけで、動画には対応していませんでした。全世界で開放され、動画・カルーセル・アプリのインストール広告・カタログ広告に対応したのは2026年1月です。

台湾向けに広告を出していた企業は、他国より9か月ほど早くThreadsの面を使っていたことになります。広告の設計については台湾のThreads広告に書きました。

02

Meta AIのメンション(台湾が約3か月先)

投稿や返信のなかで「@meta.ai」とメンションすると、Meta AIが公開の返信で答える機能です。台湾では2026年5月下旬からテストが始まり、台湾の利用者が次々と質問を投げる様子が報じられました。

正式に提供が始まり、日本でも使えるようになったのは2026年9月3日(米国時間)です。Metaの発表には「一部の国で以前からテストしていたもの」とあり、その一部に台湾が含まれていました。

企業アカウントを運用するなら、この機能の性質を知っておくと役に立ちます。Meta AIを呼び出せるのは投稿者だけではなく、コメント欄の読み手も呼び出せます。Metaは、回答が不正確または不完全な場合があるとしています。コメント欄にAIの回答が並ぶ状態は、台湾では2026年5月から、日本では9月から起きています。

同時に来たもの:コミュニティと、繁体字のタグ

2026年6月16日(米国時間)、Metaは月間アクティブアカウント数が5億を超えたことを発表し、同時にコミュニティ機能の正式提供を始めました。日本・韓国・台湾に同時に導入されています。米国では2025年10月からベータ版として提供されていたものです。

あわせて、その国の言語によるタグ(native-language tags)への対応が始まりました。英語の発表にはこうあります。

We're making communities local, starting with native-language tags in Japan, Korea, and Taiwan.

(コミュニティを現地のものにしていきます。まずは日本・韓国・台湾で、その国の言語によるタグから始めます)

台湾では繁体字のタグが使えます。日本語の発表にはこの部分の記載がないため、英語の発表を出典にしています。

Metaは同じ発表で、アジア太平洋地域の利用時間の伸びとして、韓国が前年比80%、日本が130%超という数字を示しています。台湾については「Threadsが著しく成長している」と書かれているだけで、数値は出ていません。

日本と台湾のどちらでも使えるもの

国をまたいで同時期に提供された機能です。台湾向けの運用でも前提にできます。

運用の設計に、どう効くか

01

台湾側の画面で確認してから、計画を立てる

日本の担当者が日本のアプリで見た機能を前提に年間の運用計画を立てると、台湾でその機能が使えない時期にぶつかります。逆に、台湾で先に使える機能を見落とします。台湾向けのアカウントで何が使えるかは、台湾側の画面で確かめてください。台湾にスタッフがいない場合は、現地で確認できる相手に見てもらう必要があります。

02

コメント欄でMeta AIが使われることを見込んでおく

Meta AIのメンションは、投稿者だけでなく読み手も呼び出せます。自社の投稿の下にAIの回答が並ぶことがある、ということです。台湾では2026年5月から見られます。その内容を繁体字で読んで、必要なら自社の言葉で補える人がいると安心です。

03

繁体字のタグとコミュニティは、2026年6月以降の新しい導線

その国の言語によるタグとコミュニティは、台湾では2026年6月に入ったばかりの仕組みです。それ以前に作られた台湾向けの運用計画には、この導線が入っていません。繁体字のタグで自社の話題がどこに並ぶかを一度見てから、投稿の設計に組み込む価値があります。

まとめ

  • Threadsの新機能は、日本と台湾で実装される順番が入れ替わる。どちらが進んでいるという話ではない
  • トレンド機能は日本が先。2024年10月28日にテストが始まり、米国以外では日本が最初だった。台湾は2026年4月1日
  • 日本は素のトレンド表示から1年5か月かけてAI要約が足された。台湾は最初からAI要約つきで来た
  • Threads広告は台湾が約9か月先。台湾は2025年4月24日、全世界の開放は2026年1月
  • Meta AIのメンションは台湾が約3か月先。台湾は2026年5月下旬にテスト、正式提供は2026年9月3日(米国時間)
  • コミュニティと、その国の言語によるタグは2026年6月16日に日本・台湾・韓国へ同時導入。台湾では繁体字のタグが使える
  • DM、ゴースト投稿、予約投稿、Meta AIとのDMは、どちらでも使える

この記事の引用のしかた

数字や日付を引用される場合は、下記の表記をそのままお使いいただけます。

この記事で使った一次資料は、すべて本文中にリンクを張っています。新しい機能が出たら、この一覧を更新します。

台湾のThreadsの規模と広告の出し方は、台湾のThreads広告にまとめています。出回っている数字のうちどれが使えるかは、台湾のThreadsユーザー数は何人かで確かめました。

繁体字での投稿やコメントの対応にお困りでしたら、お問い合わせからご相談ください。

よくある質問

Threadsのトレンド機能は、日本と台湾でいつから使えますか。
日本は2024年10月28日(米国時間)にテストが始まりました。Metaによると、米国以外の国や地域で導入するのは日本が初めてでした。台湾は2026年4月1日にテストが始まっています。日本のほうが1年5か月早く、台湾は最初からAIによる要約がついた形で来ました。
台湾のThreadsで、日本より先に使えるようになった機能はありますか。
2つあります。ひとつはThreads広告で、台湾では2025年4月24日に配信が始まり、全世界で開放されたのは2026年1月でした。もうひとつは投稿にMeta AIをメンションして公開で回答させる機能で、台湾では2026年5月下旬からテストされ、正式に提供が始まったのは2026年9月3日(米国時間)です。
Threadsのコミュニティ機能は台湾でも使えますか。
使えます。Metaは2026年6月16日(米国時間)にコミュニティ機能の正式提供を発表し、日本・韓国・台湾にも導入しました。あわせて、その国の言語によるタグ(native-language tags)への対応も始まり、台湾では繁体字のタグが使えます。米国では2025年10月からベータ版として提供されていました。
台湾向けのThreads運用を、日本の画面を見ながら設計してよいですか。
そのままでは設計できません。日本で見えている機能が台湾にない時期があり、その逆もあります。たとえば日本がトレンド機能を1年5か月早く使えた一方で、Threads広告とMeta AIのメンションは台湾のほうが先でした。台湾向けのアカウントで何が使えるかは、台湾側の画面で確認する必要があります。