TAIWAN / MEDIA & WORDS

Threadsのアクセスが、世界でいちばん多い国です。

台北に住んで働いていると、日本にいるままでは気づけないことに何度も出会います。ここでは台湾市場のその他の特徴を、調べてきた範囲でご紹介します。

これまで調べてきたことを、少しご紹介します。

以下は台湾と日本の主要SNSのシェア率の違いです。

日本と台湾では、届く媒体が違います。

総人口に対する広告リーチ率(%)

  • 台湾
  • 日本
  1. Facebook日本の5.6倍
    74.9%
    13.4%
    +61.5pt
  2. X唯一、日本が上回る
    26.0%
    57.9%
    31.9pt
  3. Threads
    28.8%
    10.5%
    +18.3pt
  4. YouTube
    78.4%
    63.9%
    +14.5pt
  5. Instagramほぼ同じ
    52.6%
    51.4%
    +1.2pt

出典:DataReportal「Digital 2026」 台湾版日本版2025年末時点

台湾で人気急上昇中のSNS

世界のThreadsトラフィックの4分の1が、台湾から出ています

世界のThreadsウェブトラフィックに占める国別シェア(2025年通年)

  • 台湾世界1位24.04%人口 2,310万人
  • 米国17.30%人口は台湾の10倍以上

人口規模で10倍以上ある米国を上回って、国別シェアの1位です。日本ではまだ様子見の媒体ですが、台湾ではすでに議論と速報が集まる場所になっています。

  • 6.21つの投稿につく返信の平均
  • 木 20–22反応が最も集まる時間帯
  • 70.6%年間の投稿量のうち下半期が占める割合

なぜ台湾でだけ、ここまで伸びたのか

台湾はもともとX(旧Twitter)の利用率が低く、実名のFacebookとクローズドなLINEでやり取りが完結していました。「テキストで、公開の場で、リアルタイムに議論する」場所が空いていたところに、Instagramのアカウントをそのまま使えるThreadsが入ってきたためです。

ウェブ経由のトラフィックを対象とした調査です。アプリ利用を含めた総利用量の順位を示すものではありません。

出典:QSearch Data Research(2025年1〜12月の公開投稿2.6億件を分析/2026年4月公開)Weener & Chang, Dartmouth College(arXiv, 2026)が引用する AsiaPac 統計では23.75%

言語面でも、同じずれが起きています。

AIは正々堂々と間違えます。なので気付きにくい。

その繁体字、台湾では打たれていません

繁体字に訳せば届く、というものではありません。同じ「ホテル」でも、台湾で実際に検索されている語はひとつだけです。AI翻訳で出した原稿がそのまま中国向けの語彙になっていることは、珍しくありません。

台湾人が大阪のホテルを探すとき、検索窓に打つ言葉

  • 大阪 住宿 推薦これが打たれる「住宿」は泊まる場所全般。ホテルも民宿もこの語で探します
  • 大阪 飯店 推薦意味は通じる台湾でもホテルを指しますが、検索語としては弱くなります
  • 大阪 酒店 推薦中国向けと判断される中国本土で使う語。台湾の読み手には別業種の店を連想させます

商品名のうしろに、掲示板の名前を足す場合も。

ホテル名 Dcard

台湾では、調べたいワードのうしろに「Dcard」を足して検索する時があります。Dcardは台湾特有の掲示板のような口コミ型SNSです。自社サイトをどれだけ整えても、その手前で口コミを見られているかもしれません。

  • 1,200万人登録会員数。台湾の人口の約半分
  • 42%30歳以上の割合。学生だけの場ではない

出典:Dcard社のデータベース(2024年1月〜2025年11月)

中国本土向けの簡体字コンテンツをそのまま繁体字に変換したものは、語彙で見分けられます。読み手に「自分たち向けではない」と伝わった時点で読まれません。

ネットの外でも、同じことが起きています。

日本での常識が、台湾ではそのまま通じない一例です。

日本で終わったLINE Payが、台湾では現役です

日本のLINE Payは2025年にサービスを終えました。台湾のLINE Payは別会社が運営していて、いまも日常の決済手段として使われています。同じ名前のサービスが、二国で正反対のことになっています。

  • 日本

    サービス終了

    2025年に終了し、利用者はPayPayへ移りました。日本の店舗が「LINE Payはもう無い」と考えるのは、日本国内では正しい判断です。

  • 台湾

    日常の決済インフラ

    別法人が運営を続けており、台湾人にとっては財布と同じです。訪日した台湾人客も、使えるなら使おうとします。

店頭で何が起きるか

台湾からの客が支払おうとして「使えません」と言われる。それだけで、その場の買い物が止まります。免税カウンターまで来た客を、決済で取りこぼすことになります。

これは決済だけの話ではありません。日本側の情報だけで判断すると、こういう取りこぼしが起きます。

効く媒体も、届く言葉も、商材ごとに変わります。

ここに書いたのは台湾市場全体の傾向です。実際にどの媒体で何を出すかは、商材によって変わります。調べるところからお手伝いします。