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日本からも10社出展!台湾最大級の美容博覧会
美容業界台湾市場
台北国際美容保養展2025(Beauty Expo 2025)は第35回目を迎え、2025年3月27日から30日まで台北世界貿易センター展示館で盛大に開催されました。台北国際美容保養展は、台湾最大級の美容関連展示会であり、最新の美容トレンドや技術、ブランドが一堂に会する場として国内外の企業や業界関係者から注目を集めています。今回が最大規模となり、合計230社が出展し、ブース数は500個に達しました。総展示面積は11,142平方メートルに及び、特に国際出展者のラインナップが充実しています。韓国、日本、中国、タイなど4つの国と地域から55社の海外企業が参加しており、主催によると歴代展示会の中でも海外からの参加規模は過去最高を記録しました。
日本から10社出展、BtoBに注力
日本からは『LIEN』『BELLE』『SETBANK』『GAKUSHIKI』『SANCHO』『VIVACE』『CADDIREAT INNOVATION』『ALEN』『DOCTOR REALIZE』『SWINS MOUS』の合計10社がブースを出展しました。業態はエステ関連が多くを占め、販売・展示が行われました。いずれもBtoBが主力のようでした。
中でも『CADDIREAT INNOVATION』は、美容アパレル製品の開発・販売を行っていました。主に補正インナーやスキンケア商品を取り扱っており、高品質かつ機能性の高い製品づくりに力を入れています。サロンなど業者向け製品を主力としています。今回の展示会では日本企業の中で最も大きいブースを構え、存在感を示しました。
来場者が実際に技術を体験できる場として機能しており、ブランドの認知度向上と販売促進の機会となっていました。さらに、多くのブースでは「今買うと割引価格になる」「追加で何個かプレゼント」といったキャンペーンが実施され、購買意欲を刺激する工夫が凝らされていました。
ネイル業界の活況と日本との比較
特にネイル関連のブースは最も盛況で、ディスプレイには人だかりができていたり、買い物カゴを抱えながら歩き回るお客さんが多くみられました。
中でも中国ブランドの慕可(MUCO)のブースは特に賑わいを見せ、レジには80人以上の長蛇の列ができるほどでした。購入者の多くがネイル用品のまとめ買いや機材を購入している様子が見られ、台湾のネイル業界で人気を博しているブランドだと言えるでしょう。
実際に、台湾財政部が2024年に発表した美容業界の統計情報によると近年、台湾のネイル・まつげ市場(美甲美睫業)が著しい成長を見せていると報告されています。2018年から2023年の5年間で、ネイル関連の店舗数は1,587店から3,523店へと約2.2倍に増加し、売上高(銷售額)も14億元から30億元へと倍増しました。
銷售額は業種全体の年間売上高で、市場規模や成長性を示す重要な指標です。中でもネイル・まつげ業界の5年間の売上成長率は121.1%に達しており、他の美容関連業種と比べても群を抜いています。
2023年時点の売上構成比を見ますと、理美容を中心とした美髮業が291億元(全体の62.4%)、エステを含む美容美體業が145億元(31.0%)、ネイル・まつげ業が30億元(6.5%)となっています。ネイル・まつげ業界は構成比ではまだ小規模ではあるものの、成長率の高さから今後の拡大が期待されます。今後も台湾におけるネイル市場は、美容業界の中で注目すべき分野として、国内外の企業にとって魅力的な投資先になることが予想されます。
台湾におけるアートメイクの人気
台湾では、美容業界の中でもアートメイク(眉アート)が非常に普及しています。眉アートは昔から人気の施術で、50代以上の層にも馴染みのある美容施術です。また、台湾の男性にとっても眉アートは身近で多くの人に眉アート経験があります。性別を問わず受け入れられている点も、日本との大きな違いです。この影響から、日本と台湾では眉アートの価格にも大きな差が見られます。台湾では競争が激しく、価格が日本よりも大幅に低く設定されています。日本では約10万円ほどですが、台湾だと3万円ほどで施術できます。実際に、台湾に訪れた日本人観光客の中にも台湾で眉アートを受けて帰国する例が見られます。
台湾では眉アートだけでなく、リップアートメイクやアイラインアートメイクなどの施術も人気があり、よりナチュラルで持続性の高い技術が求められています。
今回は、台湾の美容業界についてご紹介しました。特に台北市では展示会イベントが盛んで、日本を含む海外からも多くの業者が多く出展して、台湾向けにPRをしています。
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