世界のトレンドが集う展示会で日本とのPR方法の違いを調査!
こんにちは!CAKEHASHIインターン生のアミとカクです。
CAKEHASHIのオフィスがある台北世界貿易センターでは、9月19日~21日に企業向けの展示会である台湾国際美容展2019、9月20日~23日に消費者向けの展示会である台北秋冬国際美容化粧品展2019が行われました。
今回のブログでは、私たちが実際にこの2つの展示会に行ってみて、わかったことや気になった商品をレポートします!
目次
台北国際美容展とは?
台湾最大の美容業界のイベントで、2019年は春夏秋冬のそれぞれの季節に台北世界貿易センターで国際美容化粧品展が開催されます。世界各国の美容会社(メイクアップ、スキンケアなど多岐にわたる)が、自身の最新の商品を展示する展覧会となっております。開催日程が、〈対企業〉〈対消費者〉と分かれ、取り扱い内容も異なります。今回は、インターン生のあみとカクが〈対企業〉〈対消費者〉に分けて取材をしてきたので、それらを記事にしてまとめていきます!
【開催期間】 2019年09月19日~21日 2019年09月20日~23日【開催場所】 台北世界貿易センター展示ホール1【展覧会への入場料】 通常チケット…150NTD 優待チケット(学生やお年寄り、身体障がい者)…100NTD 早割チケット:1人…120NTD、ペア…200NTD【出展対象品目】 メイクアップ(化粧品、メイクアップ用具など)、スキンケア、ヘアケア、ネイル関連製品、香水・フレグランス、包装資材、スパ関連製品、美容関連の製造機械・設備等。 |
企業向け展示会
この章では、国際展示場に来ていた〈対企業向けに出展している企業〉の様子を記していきたいと思います。台湾国際展示場に出展しようと考えている方はぜひご覧ください。
どんな企業が来ているのか?
それでは、一体どんな企業が来ているのでしょうか。結論から話すと、世界各国からありとあわゆる企業が来ています。
①何のためにきているか?
では、そんな彼らは、何のために来ているのでしょうか?目的は大きく分けて以下の3点あると考えられます。
・台湾進出の機会創出
ダントツで多いのはこの理由。この国際美容展には、多くの台湾の化粧品メーカーや美容関係者が訪れるので、台湾進出にうってつけの機会です。出展している日本の化粧品メーカーに台湾進出のメリットを伺ってみると以下のような答えが。台湾が圧倒的親日国家が故に、日本の商品がかなり愛されやすいという点です。日本国内で人気がある商品は基本的に台湾でも流行っています。機能性と見た目を兼ね揃え、長く愛用できるが故に、日本の商品を嫌いな人はいないほど、受け入れられています。そのため、台湾は進出しやすい国だといえます。
・台湾大陸進出に繋げるため
そして、多かった回答が、「中国大陸に進出したい」というものでした。台湾を仲介地点として、中国に進出したいと述べるような会社が多かったです。
・情報収集のため
こちらの展示会では多くの美容業界の関係者がいます。そのため、そこで信頼関係構築を行うことで、次のビジネスにつながるような情報を仕入れることができます。また、展示会の中では下記の写真のように発表会も行われるため、今までに仕入れることのなかったような情報を仕入れることができるでしょう!
②気を付けなければいけないこと
・英語ではなく中国語話者を
展示会でのやり取りは、もちろん中国語で行われます。そのため、中国語話者は必須でしょう。実際に、自分が中国語で話しかけても、中国語話者が少ないため対応できずあたふたしているブースもありました。
・〈対企業〉であることを忘れずに
ブースの中には、〈対企業〉であることを忘れ、消費者向けのようにセールスを行っている企業もありました。そのため、来賓者との目的意識の乖離が発生し、来賓者が帰っていくようなことが多々ありました。出展する際には、〈対企業〉向けの資料を作ることを忘れないようにしておきましょう。
③どう参加するか
この国際美容展覧会に参加するには、公式サイトから登録が必要です。来年度の申込はまだ始まっていませんが参考までに、今年のものを記しておきます。
【申込期間】 2019年2月27日 【参加価格】 スモールスペース=1440ドル(早期割:1296ドル) ビッグスペース=1640ドル(早期割:1476ドル) |
消費者向け展示会
続いて、消費者向けの展示会についてお伝えします!
今回の展示会では、台湾国内外から500以上の美容商品メーカーがブースを出し、各店舗の一押し商品を展示会価格で販売していました。今回の記事では、展示会にはどのような商品があるのか、また実際に行ってみて感じた、台湾人に効果的なPR方法、ブースの中で魅力を感じた商品についてお伝えします!
①展示会の様子
各ブースでは、商品の説明を聞くだけではなく、テスターを試せたり、実演が行われていたりするので、気になる商品が見つかりやすいです。私もいろんな商品を試させて頂き、展示会を取材し終わった頃には、一回りきれいになった気持ちになりました(笑)
国外からの商品で特に目立っていたのは、日本と韓国のスキンケア商品です。メイドインジャパンの商品が台湾で信頼度が高いことから、商品に含まれている原材料の安全性や効果をアピールしてる企業が多かったです。また、ブース内には日本国内外問わず、日本女優の写真が大きく張り出されていて、「これは日本の商品だ!と一目でわかるな」と感じました。また、韓国の商品も負けていません。実は、台湾でもK-POPや韓国のファッションが流行しているため、今回の展示会でも韓国の化粧品メーカーのブースはとても賑わっていました。韓国の商品は主にスキンケア商品、美容液、ファンデーションなどが展示されていました。
ここまで、国外からの展示商品についてお伝えしましたが、今回の展示会の大部分を占めていたのは台湾の化粧品メーカーのブースでした。台湾メーカーは、主にネイル用品、カラコン、眉毛ティントなどがありました。
また、日本でも有名なカラコンブランド、PEGAVISIONなどもブースを出していました。台湾ではカラコンを付けている女性が多く、日本よりも圧倒的にカラコンが安く手に入りやすいです。
そして、今回のような展示会で購入する場合はさらに安くなるので、いろいろな種類のカラコンを試してみたくなりますね!
②台湾、日本においてのPR方法の違い
このようにたくさんのブースが所狭しと並ぶ国際化粧品展ですが、来場者から多くの注目を集めていたブースはどのようなPR方法を用いていたのでしょうか?
・海外で売れているというフレーズ
台湾人は化粧品に限らず、映画や音楽などさまざまなジャンルにおいて、海外への関心が日本よりも高いです。帰国子女も多く、外国語を話せる若者が多いです。そのため、「フランス製の~使用」や「日本で売り上げNo.1」などのキャッチフレーズがたくさんの来場者の注目を集めていました。
・インスタ映えを強調
台湾の女性は、インスタ映えするようなきれいな写真や自撮りをします。そのため、商品のパッケージをかわいいものや変わったものにしたり、ブース内に自撮りができるようなおしゃれなスペースを作ることにより、来場者の注目を集めている企業がたくさんありました。
・かわいい<大人っぽい
台湾では暖かい気候のせいもあるのか、露出した服を着る女性が比較的多いです。そのため、そのような服に合う、大人っぽいメイクをする女性が多いです。今回の展示会に出展していた化粧品メーカーも、クールで大人なイメージのモデルや女優を使ったり、きりっとしたメイクの仕方の実演を行ったりしてPRしているメーカーが多かったです。
③ブースの人目を引いた商品
最も目を引いた商品は、「自分でできる眉毛ティント」。私は、この展示会で自分で眉毛やリップのティントができる電動のペンシルをいくつか発見しました。電動で比較的長持ちするため、一本の値段は7000元~8000元と少し値をはりますが、眉毛ティントといえば、サロンでするものだというイメージがあった私にとって自分で繰り返し使用できる眉毛ティントがあるというのはとても便利だなと思いました。
このように、台湾ならではの商品や、日本にも店舗があるけど台湾で購入したほうがお得な商品、また、まだ日本に展開していない国外からの商品などがありました。なにより展示会価格で安く商品が手に入るので、とても満足した経験になりました。日本の化粧品も最高にかわいいですが、大人っぽい路線の化粧品が多い台湾の化粧品展でいつもと違う自分を発見するのもいいかもしれません!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、〈対企業〉〈対消費者〉に分けて台湾国際美容展の様子をお伝えしました。日本とは違う台湾の美容事情を発信する場となており、多くの発見を得ることができたのではないでしょうか?こちらの台湾国際美容展は毎年行われる展示会ですので、興味を持たれた方はぜひ直接足を運んで見て下さい!