こんにちは、CAKEHASHIのASUKAです。
先月、台北世界貿易センタービル1館&3館にて2019台北ゲームショウが開催されました。

今回は、当日の現場の様子をレポートします!

目次

1. 2019台北ゲームショウの概要・日程
2.ブースの紹介
・1館(B2C)
家庭用ゲーム機
①PlayStation(日本)
②バンダイナムコエンターテイメント(日本)
モバイル/オンラインゲーム
③任天堂「Dragolia Lost」(日本)
④XFLAG「モンスターストライク」(日本)
⑤台湾連合パビリオン
⑥Google Play
⑦JFI GAMES & 轉校生(台灣)
⑧MADHEAD(香港)
・3館(B2B)
3.今年の台湾におけるゲーム業界の傾向
4.まとめ

1.2019台北ゲームショウの概要・日程


「台北ゲームショウ」は毎年開催される台湾最大のゲームイベントです。
第17回目の今年は台北101に隣接する世界貿易センタービル1館と3館で行われ
日程:2019年1月25日(金)~28日(月)
延べ4日間で国内外から約32万人が来場する盛況ぶり!
(台北市の人口が約265万人しかいないので、32万人来場となると台湾では本当に大規模なイベントです!)

人物名など
中国大陸内でのイベントは規制が多いため、台湾のゲームショウは中華圏ゲーム市場の登竜門と言われています。
それもあって毎年この台北ゲームショウ(TGS)には多くのお客さんとTVなどのニュースメディアが集まります。

2.ブースの紹介

貿易センタービル1館&3館

1館と3館はB2B向けか、B2C向けかで会場が異なります。

2.-1 B2C向け世貿1館

2-1-1.家庭用ゲーム機部門

①PlayStation(日本)


まずは日本を代表するゲームブランドPlayStation
今回のゲームショウ出展企業のブースの中では、最大面積でした。
(写真に収まらないほどの大きさでした!)

写真奥に確認していただけるかと思いますが、なんとこのブース2階もあり、デモ機の数も他とは比べ物にならないほどでした。

人物名など
台北ゲームショウでは体験ブースが多いのも特徴です。「見る」だけでなく実際に「体感」しユーザーに楽しんでいただく仕掛けがたくさん盛り込まれているイベントです。

PS4とPSVRの試遊が可能でした。
試遊可能な主なタイトル
・DAYS GONE
・SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE
・concrete genie
・バイオハザード RE:2
・キングダムハーツⅢ
など

PS4の人気タイトルSEKIRO:中国語では隻狼と書くそうです。

会場限定お得セットの販売もしていました。大行列です。

②バンダイナムコエンターテイメント(日本)


こちらはジャンプコミックスでお馴染みのキャラクターたちがドーンと構えていて、
全然ゲームに詳しくない私もテンション上がりました!

浦飯幽助♡

スペースの半分はステージを構えてイベント用、残り半分はデモ機で試遊できる作りになっていました。

ステージでは、初日の1/25にはワンピースワールドシーカーのプロデューサー平田玲氏と作曲家の田中公平氏を招いて制作秘話のトークショー、握手会が行われていました。

デモ機コーナーでは大人から子供までが列を成して試遊待ちをしていました。

試遊可能な主なタイトル
・ジャンプフォース
・ワンピースワールドシーカー
・ゴッドイーター3
・エースコンバット7 スカイズ・アンノウン
・スーパーロボット大戦T(全世界初公開!)
など

ゴッドイーター3のオブジェとコスプレイヤーさん

2-1-2.続いてモバイル/オンラインゲーム部門

③任天堂「Dragalia Lost」(日本)


今日本のみならず台湾でも大ヒットしているRPGドラガリアロスト!
今回のゲームショウでのブースはグッズプレゼントエリアとステージエリアに分かれていました。

このブースは体験型というよりはステージ上に総合プロデューサーや実況主が出てきて実況プレイを行ったり、ゲームキャラの声優を招いてのイベントがあり、イベント開始前からステージ前では多くのファンが並んで待っていました。

④XFLAG「モンスターストライク」(日本)


日本でも大人気のモンスト!
今回のゲームショウではモンスターストライクEXPOと題して大々的にステージイベントを行っていました。
日本でもCMでおなじみなのでゲームをしない私も知っていましたが、台湾でもこのイベント前に会場の最寄り駅であるMRT101/世貿駅にこの大型ポスターが貼られていたので、イベント前から多くの台湾人の目に留まっていたと思います。
ステージ内容は様々で、プロゲーマーによるライブゲームショー、
日本と台湾のトップコスプレイヤー8名を招いてのモンストコスプレショー、
抽選会、お絵かきショー、クイズ大会、
さらには3日目にAKB48特別ライブと題してAKB48から台湾人メンバーの馬嘉伶さんをはじめ大家志津香さん、宮崎美穂さんという著名メンバー3名による30分間のライブも行われました。

写真は初日の様子ですが、平日にもかかわらず沢山のファンたちがステージに押し寄せていました!

⑤台湾連合パビリオン

こちらのブースは台湾企業5つまとめての出展でかなり大規模なブースでした。

年に一度の、台湾のゲームの底力を世界に見せるいい機会ということで、
台湾ゲーム産業振興会の資金協力のもと、252ブース分を貸し切ってのパビリオンとなっていました。
出展企業と催し内容は以下
橘子集團(gamania):「天堂M」という韓国発有名RPGゲームを代表とする海外ゲーム等の台湾代理、日本にも支社あり。
QRコードその場で読み取ると、ゲームに使えるコインをプレゼント。


宇峻奧汀(userjoy):日本のFalcom社と提携し「Xs」「星之軌跡」等のスマホゲームを発売。
試遊するとファイルやゲームに使えるコインをプレゼント。

鈊象電子:5D体感VRカーレース「火線狂飆VR」や格闘ゲーム機の試遊が可能。
また「在不瘋狂就等死」という台湾有名ユーチューバーグループを招いてPK対決等のイベントを開催。

智冠科技と中華網龍共同制作:「吞食天地」という人気RPGゲームの世界観で台湾の夜市をモチーフとしたデザインのブース。
食いしん坊のゲームなので試遊すると屋台の食べ物のプレゼント。

唯晶數位: 日系3DRPGのスマホゲーム「霹靂無雙」モチーフのブースで、
ゲームの役に扮したコスプレイヤーと触れ合えるファンミーティングを開催。

人物名など

天堂Mはゲームショウ会場の外でも特設会場が組まれてて、イベント内容的にもかなり予算をかけられていたのではないでしょうか。

天堂Mの特設会場。貿易センタービルの斜め向かい、台北101の真向かいに期間中ステージが組まれていました。

 

⑥Google Play

こちらのブースはステージエリアと試遊エリアに分かれていました。
ステージ側では沢山のGoogleガールたちが来場者にGoogleのビニールバッグと交換でQRコードのスキャンを促し、スキャンするとGoogle playのコインがお得に買えるシステムでした。
また、今日本でも高校生を中心に人気の荒野行動のイベントも行われていました。
試遊エリアではmade in Taiwanのゲームが試せて、試遊するとプレゼントがもらえました。

カケハシスタッフの華ちゃんもMade in Taiwanのゲームを試遊してみました。

⑦JFI GAMES & 轉校生(台灣)

JFI GAMESと轉校生のブースも台湾企業ですが、台湾連合パビリオン内ではなく、それぞれ単独での出展でした。
JFI GAMESはこの春リリース予定の「酉閃町」というゲームのPRブースになっていました。
この「酉閃町」というゲームは台北に実在する「西門町」という日本でいう渋谷のような繁華街を舞台にしたアクションゲームです。
3月リリース予定で、試遊エリアには行列が出来ていました。
また、ステージではゲームにクリアするとプレゼントがもらえるPRイベントも行われていました。
舞台が台湾の実在する街になるゲームは非常に珍しく、実際の街並みを知っているだけに私もプレイしてみたいなと興味が湧きました。

轉校生は、天剛資訊が開発した台湾で人気アプリのRPGサバイバルゲームです。
ブースでは、ステージ上にてコスプレイヤーのランウェイショー、人気ゲーマーの実況プレイショー、クイズ大会等、1日中催し物が開催されていました。

 

⑧MADHEAD(香港)

最後に、日本・台湾エリア以外からの出展で一番盛り上がっていた香港の【神魔之塔】(MADHEAD社)をご紹介します。

この「神魔之塔 TOWER OF SAVIORS」は中華圏のみならず英語圏でも大流行しているパズルRPGです。
このゲームは特に各女神キャラクターが人気があり、総選挙のようなファンからの投票イベントがありました。
(投票期間は1か月あり、ゲームショウ最終日にナンバー1が決定。
投票したファンは女神と一緒にパーティーに出席できるチャンスが与えられるため、皆熱心に投票したようです。)
また、ゲーム創始6周年を記念したグッズ販売や、現場でプロ集団と対決できるコーナーもあり、ブースは大行列でした。

2-2.B2B向けの世貿3館

歩けないほど人が混雑しているB2Cの1館に対し、B2Bの3館はかなり空いている印象でした。

台湾内外からゲームメーカーが小ブースごとに出展し、デモでプレイできます。

ニーズがマッチしたら、その場で商談できるよう各ブースに椅子がありました。

3館で一番賑わっていたのはくじやグッズ販売のブースで、ここには1館を回り終わったゲーマー達がレアグッズを求めて立ち寄っている印象でした。

3.今年の台湾におけるゲーム業界の傾向

今回初めて台湾のゲームショウに参加しましたが、全体の印象として
・まだ発売されていないゲームを試遊したい熱狂的ファン
・ゲームやゲーム内のキャラが好きでグッズやコインがもらえるイベントに参加したいファン
とファンが2パターン化していて、それに対して各企業が頭をひねってファンが喜ぶイベントを企画している、という印象を受けました。
(熱狂的ファンは二日前の夜から並んでいました!!)
また、「台湾展示会あるある」でショーガールも沢山いましたが、ただ綺麗なお姉さんがMCをしているだけではお客さんは集まっていなくて
「ゲームのキャラのコスプレをどれだけ忠実に再現しているか」がファンの方々の集客率を左右していました。
実際に自分が大好きなゲームのキャラクターにうりふたつの人が居れば、嬉しくて一緒に写真を撮りたくなりますよね!

ゲーム自体のトレンドとしては、世界的に今はEスポーツの時代が徐々に始まってきていますが、今回のゲームショウでは台湾はまだまだRPGの方がトレンドの主流なのかな、という印象を受けました。(ブースの数的にも、各メーカーがプッシュしているタイトル的にも、Eスポーツは少なめ。)

人物名など
台湾で有名なEスポーツというと「LoL」でしょうか。今回のゲームショウでは見かけませんでしたが、台湾も世界大会では強豪国の一つですね。

台湾ではスマホに対するマナー意識が日本と異なります。
例えば友人同士で食事に行くと日本の場合はスマホをずっといじっている人はマナー違反とみなされますが、台湾の場合レストランに友達4人で来ていて4人ともずっとスマホをいじって会話をしていない状況を何度も見たことがあります。
(デパートの販売員もお客さんがいないとよくスマホをいじってます。)
このような文化の違いから、台湾ではスマホをいじってはいけない場面というのが仕事中、会議中以外には存在しないようで、スマホアプリのゲームの方がいつでもどこでも気軽にできてまだまだ主流なのかなという印象を受けました。

4.まとめ

  • 台湾では日本のゲームが大人気!(日本人実況主がステージで通訳なしで日本語で実況してて、ファンは普通に聞いてわかってたみたいで驚き!)
  • 台湾国内でも、ゲーム業界を盛り上げて世界にアピールしようと連合パビリオンを作って取り組みはじめた。
  • 台湾マーケットはEスポーツ人口よりもRPG人口の方がまだまだ多い!
  • でも毎年流れは変わってるみたいです!来年はどうトレンドが変わっているか今から楽しみです。

来場者は試遊目的と限定プレゼント目的、コスプレイヤー目的と
それぞれ目的は違うようでしたが、ゲームを大好きな気持ちは変わらない!
私もこんな風に何かに夢中になってみたいなと羨ましく思いました。
現場からは以上です!