はじめまして。この度CAKEHASHIメンバーに仲間入りいたしましたasukaです。

広島県出身ですが、大学進学と共に故郷を離れ、これまで大学進学のため横浜に4年弱、語学留学のため台湾に9か月、就職のため東京に2年、転勤で大阪に1年と様々な地を渡り歩き、今回再び台湾に戻ってきてもうすぐ3年を迎えます。

2010年~2011年に師範大学付属語学センターに留学し、その後日本に戻り大学卒業後、日本で約3年間の社会人経験を経て、2016年にワーキングホリデーとして台湾に再度移住し、そのまま就職して住み着いています。

近年は、大学生の留学のみならず20代で台湾にワーホリや就職で来られる日本人の方がどんどん増えてきているので、留学・ワーホリ・就職をした私の経験も一つの参考になるのではないかと思い、シェアさせていただきます。

台湾との出会い

2008年冬休み 当時大学1年生だった私は、初めて台湾を訪れました。
ニーハオ、シェシェしか中国語を知らなかった私、当時まだスマホのような便利なものは普及しておらず、ボディーランゲージと筆談でどうにか台湾人との交流を図りました。
その際、偶然道を尋ねた同年代の女の子。
言葉が通じない私にすごく親切にしてくれ、台湾の人はなんて優しくて情熱的なんだ!と感心し、台湾が大好きになりました。
(10年経った今、彼女は親友となり今も私の台湾生活を彩り豊かにしてくれています!)
大学2年生になり、第二外国語の履修が始まり、私は迷うことなく中国語を選択しました。
当時、バイト代を貯めては2~3か月に一度台湾を訪ね、新たに習った中国語を実践して使うという日々を過ごしていました。

しかし、大学3年次の冬、就職活動が本格始動し、同級生と共にセミナーや入社説明会に行き始めると
「このまま就職してしまってもいいのだろうか」という違和感がずっと私に付きまとうようになりました。
就職したら、今のように頻繁に台湾に来られなくなる、せっかく夢中になれる場所をみつけられたのに…

一度しかない人生、後悔したくないという思いからすぐに、これから台湾に私が滞在するにはどのような手段があるのか探り、日本に帰国した後の就職活動の際に中国語が話せたら強みになると考え、語学留学に関する情報を集め始めました。
必要となる費用を確認し、大学を1年休学し、9か月だけなら親に迷惑をかけず自分のバイト代だけで留学できると算出し2010年5月に台湾師範大学へ語学留学へやって参りました。

大好きな台湾のマスコットOPEN小將。台湾に来るたびにグッズを爆買いしていました。

語学留学

師範大学での9か月は本当にあっという間でした。
自分が貯めたお金で来ている以上は絶対に元を取ってからじゃないと帰れないと自分にプレッシャーをかけ、必死で勉強しました。
毎日学校で3時間の授業、放課後は図書室で自習、夜は言語交換や交流会への参加等,できる限り台湾人と触れ合う時間を設けました。
台湾を理解したくて、休日にはローカル線や新幹線に乗り、沢山の地方にも出向きました。
その結果、9か月の留学期間でHSK5級レベルまでスキルアップしました。
興味のあることだったので、この期間の勉強は全く苦でなく,この時台湾で過ごした9か月が私の人生で最も充実した期間でした。

高速バスで行った台中の高美湿地。すごく綺麗な夕焼けと共に自由気ままな台湾の人たちが写っていて、台湾らしい光景だなと思います。

帰国、日本で就職

中国語をなんとか習得し、4月からの日本の大学復学に向けて意気揚々と帰国した2週間後に東日本大震災が発生し、日本全国の就職活動にも影響がありました。
沢山の企業が内定取り消しや、新入社員説明会の中止、採用人数の大幅削減等を容赦なく行っていく中で、私たち就活生は「もしかしたら就職できないかも」という不安にかられました。
その結果、学生たちは早く内定をくれる会社に決めてしまう傾向にあり、私も皆の波に呑まれ、中国語を評価してもらえ総合職で内定をもらえたので、色々な会社をきちんと見ずに就職先を決めてしまいました。

ワーホリまで

就職してからの毎日は学ぶことも多く刺激的でしたが、なかなか中国語を活かせる場面が無く、暇さえあれば「台湾 移住」「台湾 ワーホリ」で検索する日々でした。
台湾に住んだことはあっても仕事をしたことは無く、いきなり就職を目指すにはハードルが高かったため、まずはワーホリで一年間力試し。ワーホリ終了時に台湾で就職するか検討するつもりで、ワーホリに向けての準備を始めました。
ここできちんと下調べをして準備して臨んでいたため
「日本の大卒者が台湾で就労ビザを得るには3年間の就労経験が必要」
ということが念頭にあり、
ワーホリからそのまま台湾での就労も選択肢としてあったため
入社から3年を待って退社し、晴れてワーホリとして台湾の地に戻ってきました。

台湾人の友人達と澎湖諸島へ旅行した際の一枚。日本で仕事をしててくじけそうになった時はいつも台湾での写真を眺めて自分を励ましていました。

ワーホリから就職を目指すまで

最初はネット掲示板でワーホリビザでも雇ってくれる台湾企業を探し、アプローチしました。
結果、台湾に進出したい日本の企業を支援する総合コンサルティングの会社で勤務させてもらうことになりました。
その会社では、翻訳業務からスタートし、最終的には日本の企業の展覧会出展の総合プロデュースを担当させてもらえるまで、沢山の経験をさせてもらいました。
ただ、ワーホリビザで就労する場合、一般の就労ビザとは異なり、台湾人と同じ雇用条件での労働となるため、雇用主はワーホリ雇用者をバイトの給料で雇用することが可能です。
そのため、夢を叶えたはいいもののこの収入のみでは生活できず、私を含めワーホリで来た友人も皆、貯金を削って1年間のワーホリを「凌ぐ」生活を強いられました。
この頃にはもう台湾での就職も半年経っていて、出来ることも増え、このまま台湾で就労ビザを取って住み続けることを考えていたため、ステップアップと収入アップ目的で、正規雇用での転職をしました。

  • ワーホリビザ=就労ビザの条件とは異なる
  • 苦労は伴うが、実力もつく
  • 力試しができる
  • 自分が台湾の就労環境に適応できるか見極めるには便利

台湾での転職、正規雇用

台湾人、日本人問わず、台湾での就職方法を大きく分けると
1.日本のリクナビ、マイナビのような就職転職サイトを利用
2.コネクション
この2種類になると思います。
特に台湾と日本を比較して大きく異なるのは、台湾では「コネクションを利用して転職」という方法がメジャーです。
今この文章を読んでいただいている方は日本人の方が多いのではないかと思いますが、特に日本人の場合、コネを遣うなんて公平でない、と考える人も多いと思います。
実際に日本で就活した時には、同級生のほぼ100%が就職サイトを通しての就職活動を行っていました。
しかし、今私が知っている、台湾で就労している日本人は、駐在員を除いてほぼ全員がコネクション入社です。

では、このコネクションはどのように得るのか?
それは、交流会などにどんどん参加し、できる限り台湾での知人を増やすことです。
今まだ台湾にいなくても、Twitter、ブログ、ネット掲示板等を通して日本にいても出来ることはたくさんあります。
外国に来てまで日本人とつるむのを嫌う人もいるかと思いますが、台湾人・日本人・その他外国人、国籍問わず知り合いが多ければ多いほどチャンスも増えます。
就職サイトを利用しながら、知り合いを増やすアクションを起こしまくること、それが台湾での就職のキーとなります。
実際私がこの度ご縁があってカケハシへ就職することになったのも
8年前留学時代に友人になった行きつけの焼き鳥屋さん(日本語ペラペラ台湾人)
→そこの常連の日本人の美容師さん→弊社の社長
という、さかのぼること8年前からのコネクションが繋いでくれた縁です。
恥ずかしがらずに自分がやりたいことは常に声に出して発信すること、表現すること。それにより、自分に必要な人や物事、逆に自分を必要としてくれる人や物事と出会えます。

 

これから

カケハシでこれからやっていきたいこと、それは私が台湾を大好きになったように、弊社のサービスを通して日本が大好きな台湾人をどんどん増やしていきたいと考えています。
台湾の人が熱い情熱で私を受け入れてくれたように、私も熱い情熱で日本の良さをどんどん拡散していきたいです。
これまで留学、ワーホリ、就職を通していろんな角度から台湾を見てきました。
同時に自分を見つめなおす機会も沢山ありました。
これからは、私ならではの目線で物事を発信し、必要な人たちのお役に立てれば幸いです。
これからよろしくお願いします。

都会と自然が密接する台湾が大好き♡