皆さんこんにちは。カケハシインターン生のタケシです。

今回は弊社オフィスのある世界貿易センタービル1階で行われた、台北国際観光博覧会TTE(Taipei Tourism Expo)2023に参加してきたので、その様子をお伝えしたいと思います!

過去の旅行博の様子については他の記事で紹介していますので、そちらも是非ご覧ください。

・「ITF台北国際旅行博2019に潜入!@南港展覧会

・「2020台北国際観光博覧会(TTE)に潜入!

・「台北国際夏季旅展STE 2020取材レポート!コロナ封じ込め後、初の旅行博開催

1. 台北国際観光博覧会(TTE)について

台北国際観光博覧会(以下旅行博)は台湾交通部観光局指導のもと開催される、大規模な旅行展示会です。今回は5月27日から29日まで4日間に渡って開催されました。台湾国内外から様々な観光局、県・市政府(日本語でいう自治体)、旅行代理店、航空会社、5つ星ホテルなどが出展していて、夏の観光ブームを生み出すことを目的として開催されます。

本当に様々な会社、ブースがこの旅行博に集まっているので、来場者は色々と見た上でその場で旅行プラン、航空券、ホテルの予約・購入までできてしまいます!

今回の旅行博では台湾国内外から約250社700ブースの出展があり、4日間での総来場者数はなんと30万6,682人!昨年2021年度は80社ほどの出展、来場者数は18万1,096人だったことを考えると、アフターコロナの勢いを感じますね。

2. 会場・各ブースの様子

会場オープン前から長蛇の列

会場を上から見た様子

ずらりと会場特別価格を並べたブース

こちらは会場特別価格の旅行プランをこれでもかと並べたブースです。これだけあれば自分に合ったプランが見つけられそうですね。

雲嘉南浜海国家風景区・交通部観光局

雲嘉南(雲林、嘉義、台南)国立公園観光局のブース

この旅行博では台湾国内からもたくさんの出展がありました。

こちらは台湾南西部に位置する、雲林、嘉義、台南を跨る国立公園の観光局のブースです。こちらでは、塩やカラスミといった特産品や、毎年11月11日に開催される「鯤鯓王平安鹽祭」と呼ばれる塩祭りのPRなどを行っていました!

この塩祭りは「塩を招き、塩を祭り、塩に感謝する」(「請鹽、祭鹽、謝鹽」)といった目的のもと行われる、世界唯一の塩の祭典です。
担当者の方にお話を聞くと、「雲嘉南エリアは豊かな自然に囲まれ、歴史的な遺産や独自に発展した文化が魅力です。鯤鯓王平安鹽祭は日本ではまだまだ知られていないので、ぜひ日本の皆さんに来て台湾南西部の歴史と文化を味わってもらいたい!」と語られていました。

特産品の販売。お弁当が美味しそう!

交通部観光局・雲嘉南浜海国家風景区の洪瑞鴻課長と。特産品のにがりで作った豆花(台湾の豆腐スイーツ)も試食させて頂きました。とても美味しかったです!

そしてなんとお土産も頂きました!名物である天然塩とカラスミ麺。なんとこの塩、300年以上続く伝統的な製法で作られる天然の海塩なんです。

頂いたお土産。このお塩めちゃくちゃ美味しいです。

椅子・姿勢矯正器具の販売ブース

中には椅子ブランドの出展もありました!旅行博をまわり疲れた来場者の、「あ〜ちょっと座りたいな〜」という心理をうまく突いた、面白い出展だと思いました。実際に多くの人が椅子を試していたので、効果的なマーケティング方法だと思います(笑)。

3. 日本ブースの紹介【台湾総統・蔡英文氏も参加し大盛況!?】

次に、この旅行博で出展していた日本のブースをいくつか紹介します。
この台北国際観光博覧会では、台湾国内、日本以外からも韓国、タイ、フィリピン、香港などといったアジア圏から数多くの企業・団体が出展していました。

まず日本のブースを見て全体的に感じたのは、今回は東京や大阪といった大都市のブースはほとんどなく、長野・静岡・富山・岩手・山形・北海道・鳥取といった地方自治体のブースが多い印象でした。コロナ明けで日本への観光客も増えている中、台湾の人にもっと知ってもらい、来てもらおうという地方の盛り上がりを感じました!

①日本政府観光局(JNTO)

日本政府観光局(JNTO)も今回出展していました。日本の色々な県・市町村について、インフルエンサーやゆるキャラ、ソーラン節などのパフォーマンスを使ってステージでインパクトのあるPRをしていました。
今回の旅行博の初日には現在の台湾総統・蔡英文氏も来られていて、開幕式でスピーチなどを行っていました。そして、なんとJNTOのブースにも来ていました!

JNTOのブースに蔡 英文総統(写真中央)が!

JNTOブースでのソーラン節のパフォーマンス

 

人物名など
コロナ禍では日本からパフォーマーが来ることができませんでした。やはり、プロの圧巻のパフォーマンスは台湾人来場者の興味を惹きつけますね
人物名など
蔡英文総統も、日台間の観光の往来に大いに期待されているでしょう

②長野県白馬村・大町市・小谷市

長野県の市町村が主体となって、長野県のPRを行っていました。
長野県と言えば山、雪でスキーファンも多いですが、担当者の方にお話を聞くと、「夏の長野も魅力がたくさんある!台湾の人にもっと知って欲しい!」とおっしゃっていました。

夏の長野は黒部ダム、湖でSUP(スタンド・アップパドルボード)、登山、パラグライダーなどといった豊かな自然を最大限楽しめるアウトドアアクティビティが魅力です。
台湾の夏は平均気温30度を超えることも多く、とても蒸し暑いです。ですが、白馬村などは夏でもエアコン要らずの涼しい気候だと聞き、台湾人の夏の旅行先にはピッタリだなと思いました。

長野県白馬村エリアブース。アウトドア要素満載です。

人物名など
中国地方出身の私は長野県に行ったことがありませんがスキー目的で長野県に行ったことがある台湾人の友達が沢山います。本当に大人気なんですよ

③岩手県

次は岩手県ブースの紹介です!2023年5月、台湾の航空会社タイガーエア台湾より、コロナ禍に運休中していた台湾桃園 – 岩手花巻間の直行便運行が約3年ぶりに再開しました。

また、日本ではNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」が2023年4月から再放送され、連日ネット上を賑わせています。そんな流れもあってか、今回の岩手県のブースでは現役の海女さん、藤織ジュンさんが岩手県の魅力をPRされておりました!現役の海女さんがPR活動をするのはインパクトがあって、つい立ち止まって話を聞きたくなってしまいますよね。

北三陸観光大使の藤織ジュンさん

④富山県

富山県は海鮮を始めとした美食の数々、黒部峡谷を始めとした豊かな自然や絶景が魅力です。ブースの担当者の方にお話を聞くと、富山は高さ15〜20mにもなる雪の壁、立山黒部アルペンルートが有名ですが、そこを通ってそのまま隣の長野県に皆さん行かれてしまい、富山は素通りされてしまうそうです。だから台湾の人にもっと富山の魅力を知ってもらって、ぜひ富山で観光して、美味しいものを食べて、泊まって行ってほしい!とおっしゃっていました。

富山県のブース 美しい色彩と写真が来場者の目を惹きつけます

4.なぜ地方都市のブースが多いのか!?データで見る分析

ではなぜ地方のブースが今年台湾の旅行博で多いのでしょうか?
ここからは私なりの考察なのですが、ずばり

①今、コロナ明けの訪日外国人旅行者増加の波に乗りたい

②地方の魅力をPRし、外国人からの認知度を高めたい

この2つの理由からだと思います。

人物名など
「都心から地方へ」という流れは日本がインバウンド予算を投下してることもありますが、実際の観光客の都市別集客実数やアンケートなどを見てもその傾向が見てとれます。特に台湾はリピーターが多い国なので、今後更なる地方への興味関心が強くなっていくと思います。

 

①コロナ明けの観光客増加

日本のインバウンド傾向

2022年10月に観光目的の個人旅行が解禁され、訪日外国人旅行者の数はコロナ禍と比べ回復傾向にあります。
2023年の4月の訪日外客数は194万9,100人と昨年10月の個人旅行再開以来最多を記録しています。この流れは今後も続くと予想され、外国人の日本旅行に対する熱は高まっています

訪日外国人旅行者数の推移

訪日外国人旅行者数の推移

参考:「日本政府観光局(JNTO)」

2023年 各国・地域別の内訳

2023年 各国・地域別の内訳

出典元:「日本政府観光局(JNTO)」

 

また、今年2023年は台湾からの旅行客の割合が高く、韓国に次いで第2位の17.1%です。数にして50万7,833人が訪日しています。
このことから、現在台湾は日本旅行をPRする上での大きなマーケットの1つであると言えます。

台湾のアウトバウンド傾向

今年の台湾のアウトバウンドの傾向を見ても、旅行先は日本が圧倒的な第一位です。台湾人がいかに日本のことを大好きなのか伺えますね(笑)。

台湾国内からの出国目的地 

 

出典元:「中華民國交通部觀光局

台湾国内からの出国目的地詳細

出典元:「中華民國交通部觀光局

 

②地方都市の魅力を伝え、認知度を高める

日本のことをよく知らない外国人でも、“Japan”といえば、“Tokyo! Osaka! Kyoto!” という都市は知っている人は多いです。こういった大都市や大きな観光地は既に海外からの認知度も高く、現在も多くの観光客が訪れていると思います。
その一方、地方都市は隠れた魅力がたくさんありますが、まだまだ外国人には知られていない現状です。

台湾Google Flightの検索結果

出典元:「幫助旅客和觀光業者的資訊和小技巧

こちらは5月に発表された台湾のGoogle Flightの旅行目的地の検索結果のランキングです。1位、2位は東京、大阪となっています。札幌、沖縄、福岡もトップ10入りしています。
これらはいずれも大都市や観光地として有名な場所ですよね。東北地方や中国・四国地方、中部地方などの地方都市はこれらの検索ランキングに入っていません。

旅行者に来てもらうにはまず知ってもらうことがファーストステップです。
皆さんどこか旅行に行きたいな、と思ったら、まずはGoogle検索したり、YouTubeで動画を検索したりすると思います。
ですが、知らない都市は検索しようがないですよね。こういった地方都市はまず海外の人への知名度を上げて、溢れる地方の魅力を伝えていくことが観光客増加への鍵だと思います!

ちなみに3位:馬公(マーゴン)は台湾の離島,澎湖諸島(ポンフーしょとう)にある市、4位:首爾(韓国・ソウル)、5位:曼谷(タイ・バンコク)、9位:洛杉磯(アメリカ・ロサンゼルス)、10位:倫敦(イギリス・ロンドン)となっています。

 

人物名など
私の台湾人の友人、東京大阪に行ったことがない人がほぼいないです。それくらい人気で、皆それぞれお気に入りの店をいくつかもっていて、リピートしているようです。

訪日台湾人の80%以上がリピーター

出展元:「日本政府観光局(JNTO)

こちらのデータはコロナ前の2019年の台湾人の訪日回数別の内訳となっています。グラフで赤色の部分、1回目の訪日は全体の13.2%、他の色は2回目以上、つまりリピート訪日は86.8%。
ここで分かるのは、台湾は非常にリピーターが多いということです。日本に何回も来たことがあれば、東京・大阪・京都などの主要都市は既に訪れている可能性も高く、次はどこか違うところに行きたいと考えている台湾人も多いはずです。

これは地方の魅力を売り出すには格好のマーケットです。

こういった理由から、台湾という、欧米と比べ日本から近く、世界有数の親日国である国で、日本の地方都市がPRをし、観光客を呼び込もうとしていると、私は推測しました。この旅行博を通して台湾からの地方への観光客が増加し、益々地方が活性することに期待です!

5. まとめ

いかがだったでしょうか?皆さんに今年の台北国際観光博覧会の様子を少しでも知ってもらい、興味を持ってもらえたら嬉しいです。後半はデータを用いて、台湾 からの日本インバウンド旅行について少し考えてみました。

皆さんも台湾に来たときに、是非機会があればこの旅行博に足を運んでみてください。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!