こんにちは!CAKEHASHIの陳です。
2020年7月17日から20日までの4日間、台北世界貿易センター1館で台北国際夏季旅展STE 2020が開催されました。

今回は当日の様子を紹介していきたいと思います!

目次

1.台北国際夏季旅展とは
2.過去の旅行博と比べると、何が違う?
3.各ブースではどのような工夫が?
4.まとめ

1.台北国際夏季旅展とは

台北国際夏季旅展は今年、第5回を迎えました。今回の旅行博には、台湾全国の旅行会社、ホテル、民泊施設、地方観光機関、海外観光機関、レストラン、旅行用品店、お土産店などが出展。

2.過去の旅行博と比べると、何が違う?

①旅行博の規模縮小

日本に関するブースは三つほど出展されていました。

 

複数の日本観光機関がまとまって一つのブースに出展しているのが印象的でした。

過去の旅行博は貿易センター一館の一階から多い時は二階にかけてブースが満々と出展されていたので、比較すると規模は約三分の一ほどに縮小して開催されていました。コロナの感染拡大防止のため、現在台湾政府は外国人の入境制限を実施しています。そのため、海外からの観光機関の出展が難しく、今回海外に関するブースは主に日本と中国、インド等しか見受けられませんでした。現場スタッフの方も、外国人の方はあまり居なかった印象です。

②今まで出展していなかったようなジャンルの機関も頑張ってPRしている!!


台湾国内の地方の観光機関や食品ブランドなど、今まで旅行博であまり見受けなかったジャンルのブースを今回いっぱい見かけました。コロナショックが観光業を直撃している時期に、元々あまり積極的に宣伝活動をする必要がなかった機関も宣伝に取り組んでいるようでした。

③海外の旅行商品がほとんどない!!


台湾の旅行博と言えば、旅行商品の販売を図ることが主目的です。アジアから欧米諸国までのツアー旅行、個人向けの旅行商品、鉄道チケット、テーマパークチケットなどのお得な商品を従来は販売していましたが、今回ほとんど販売されていませんでした。販売されているものもありましたが、来年以降のツアー旅行しか取り扱っていない様子でした。しかし、コロナの終息時期はまだ見えないので、積極的に購入する人は多くはいなかった印象です。

④今すぐ行ける台湾国内旅行が人気



台湾では、8月1日から10月31日までの期間に第2段階緩和案「安心旅行」を政府が推進し、国内団体旅行や個人客の宿泊、遊園地の入園、観光バスなどを対象に優遇措置を実施するため、たくさんのお得な情報をブースで入手できました。

3.各ブースではどのような工夫が?

①アンケート実施やSNSの公式アカウントをフォローするとプレゼントがもらえる!

鳥取のブースではアンケート調査を実施

コロナについての質問も

台湾人に人気のガラガラくじ

アンケートに回答すると、台湾人に人気のガラガラ福引くじが引けます。私はクリアファイルのノベルティをゲットしました。いただいたクリアファイルの上には「VISIT SHIRAKAMI」のURLとQR codeを印刷されています。配布しているノベルティグッズは「お客様にお渡しできる観光用資料」として、伝えたい情報をダイレクトに訴求することができますので、旅行博ではよく利用する手段です。また、公式アカウントをフォローするだけでもらえるプレゼントも。今すぐ日本に行くのは難しいので、公式アカウントのフォロワーを増やして観光情報を発信し続け、消費者の興味関心をアフターコロナまで惹きつけ続けることがキモになるでしょう!

② VRや体験型ゲームで旅行気分が楽しめる

自転車での体験型ゲームでは旅行先に行った気分が楽しめます。

今は実際に海外に行けないですが、ブースでVRやリアル体験型ゲームなどが実施されます。自然風景の再生動画を見ながら、自転車に乗るという体験ゲームは、現実の空間のなかで当地の世界を感じできます。まるで旅行しているみたいです!

③外国からの観光客の減少により、高級ホテルが台湾国内向けにお得な食事券や宿泊券を販売

台北市内有名老舗ホテルもお得な宿泊券を販売


コロナの影響で、外国観光客が激減し、苦境に立つホテルがお得な食事券や宿泊券を販売していました。普段はなかなか行けない高級ホテルでリーズナブルに食事ができるため、この食事券と宿泊券は、海外旅行へ行けない今、来場者にとってターゲットとなる目玉商品なのではないでしょうか。

4.まとめ


コロナの国内感染状況が安定して封じ込められているため、6月より屋内イベントの規制を一部緩和したとこから、今年初めての旅行博が開催となりました。ここ数か月間の自粛期間で、どんどん旅行に行きたい気持ちが強くなり、初日から思ったより入場者が来ていたように感じられます。久々の旅行博で、お得な旅行商品を買えたり、お土産店で試食したり、ブースでのイベントに参加できるので、台湾人消費者の皆さんも楽しめたイベントだった思います。

人物名など
新型コロナの影響でイベント毎も止まっていましたがようやく旅行博も再開ですね。
規模は縮小しているものの、台湾の方の日本に対する商品ニーズを強く感じました。
特に今は日本に行くことができないので、台湾で日本の商品が食べれる越境ECや貿易市場が加熱しています。
長い目で10年に一度大きな感染症が発生すると言われている中、ウィルスリスクを考えると、インバウンドだけでなく物のアウトバウンドも同時に展開しリスクヘッジするやり方がスタンダードになるような気がしていますね。弊社では人のインバウンド集客だけでなく、日本からの物のアウトバウンドもご支援しておりますので、気軽にご相談ください。