台北世界貿易センターで行われた合同展示会の取材レポートです!
こんにちは!インターン生のmiyakoです。
今回は、コロナの影響で長く展示会自粛が行われていた中、久々の大規模な展示会が開催しました!台湾ではコロナが騒がれ始めた当初、国内生産のマスク輸出を制限、また国民に対して均等に配布するようマスク実名制度を実施、公共交通機関のマスク着用義務化、強制隔離の法令を施行、デマ情報の取り締まり法令の施行など対応のスピード感が世界各国から称賛されていますね。またITを駆使し混乱を防いだ唐鳳大臣は、天才大臣と日本でもかなり話題になりましたよね。

今回潜入した、展示会内容と現状の台湾についてリポートします。

開場一面が、展示ブースとたくさんの来場者で賑わっていました

 

目次

1.開催された展示会
2.台湾にも文房具ブーム?「2020台北創意文具展」
①来場の特徴
②日本の文具との比較
3.展示会内のプロモーション方法
4.展示会から感じた台湾とコロナ
5.まとめ

 

1.開催された展示会

今回開催された展示会は「第21回台北國際電腦多媒體展」「台北國際戶外運動用品展」「2020台北創意文具展」「2020台北國際婚紗展」「2020台北國際珠寶玉石展」他、計6つの展示会が同時開催されました。
私もこの場所のオフィスで働いていますが、これだけの展示会が同時に開催されることは珍しいです。台湾政府はコロナ渦中の中で大規模な屋内イベントを禁止していました。6月より屋内イベントの規制を一部緩和したことから今回の展示会が実現しました。

久しぶりに大規模な展示会が開催。こちらは文房具展示会の入口

 

2.台湾にも文房具ブーム?「2020台北創意文具展」

日本ではマスキングテープを始め、個性的な文房具や利便性の高いオフィス用の文房具が注目を集めていますよね。また文房具メーカーだけでなく最近では様々な企業とのコラボ文房具が誕生するなど、文房具の領域が広がっているように感じます。ではそんな中、台湾ではどんな文房具はが人気なのでしょうか?

①来場者の特徴は?
台湾は夏休みが始まったこともあり、たくさんの学生が来場していました。台湾では9月に新学期がスタートするので新しい学期の前に新品の文房具を準備する人もいそうですね。来場者は、若年層が目立ち、年齢は12歳~20歳前半、特に小学高学年から高校生が多く来場している印象でした。また男女差はそこまで大きくはなかったですが、女子の方が積極的に購入していました。また、オフィスで働く会社員の姿もありました。

②日本の文具との比較
日本企業のブースはないものの、日本製品を取り扱うブースにはたくさんの人が。こちらのブースには年齢の偏りはなく、中学生から年配層まで足を止めて商品を見ていました。「日本製品は機能性もいいし、品質もいい。少し高いけど割に合っている」と話してくれました。また、台湾の文房具で有名なブランド「N次貼」。「N次貼」はこの会社で販売している付箋のブランド名です。特殊化学薬品や精密化学薬品を扱っている会社で、環境と人にやさしい材料を使用して付箋が開発されました。今回の展示ブースも大きく、最終日には売切れ続出で、ブースにはほどんど商品がありませんでした。

日本の文房具ブースではたくさんの台湾人で賑わっていました

また、特に中学生や高校生で賑わっていたブースがこちら。各イラストレーターがデザインしたマスキングテープや、ポストカード、シール等を販売しており、ノートに自分好みでDIY出来るようになっています。和紙で作られたテープや日本語が書いてあるシールもありました。スタッフの方は「日本風のデザインは若者からも人気がある。毎年東京で行われるイベントAnimeJapan 2020へ出展する予定だったが、コロナの影響で行けなくなったのがとても残念。来年は行けることを願っています。」と、文房具分野でも日本アニメと台湾が繋がっていました!

和紙で作られたマスキングテープなど和風を感じさせる作品がたくさん

 

3.展示会内のプロモーション方法

①個性的な商品を発見して、自分だけのお気に入りに
会場中心部に個人出展ブースを集めたこちらのブース。各クリエイターが個人で出店しており、手作りのものを始めクリエイターが設計、製作した個性的な商品が目立ちました。
例えば台湾ステッカーのブースでは、観光客に向けてかと思いや台湾人にも結構人気のようです。旅行かばんに付けて台湾人であることを主張するようです。自国愛って素晴らしいですね。自社でデザイン、製作する会社はどんどん高まっており、街中でも小規模な商店が多く見受けられます。各ブースに散りばめるのではなく、中心部にまとめることで来客者の注目を引き、無名の商店もプロモーションしやすい展示方法になっていますね。

個性的なデザインの商品が並ぶ出展ブース

②今しかない‼感を率直に伝えた広告
こちらは「第21回台北國際パソコン展示会」で見た広告。パソコンって高くてなかなか買うのに勇気がいりますよね?そんな時購入予定者を「は!」とさせる広告チラシ「今日買わないと、明日後悔する」。実に率直で台湾らしい広告だと感じました。

今しかない!と消費者に訴えかける広告方法

 

4.展示会から感じた台湾のコロナ状況

なかなか台湾の雰囲気をニュースだけでくみ取ることは難しいですよね?今回私が展示会を取材して肌で感じた台湾のコロナに対する雰囲気についてお話します。
同展示会で、文具展以外に大盛況をみせていたのが「台北國際戸外運動用品展」というアウトドア用品ブース。ここでは、スポーツウェアや運動靴、マリンスポーツ用品を販売していました。台湾では現在「8つの新しい生活スタイル」を推奨しています。台湾の人は防疫をしつつ積極的に外出をするようになっており、在宅期間中になまった身体を改善すべく積極的に運動する人や、国外旅行が出来ないこの時期に台湾の離島へ訪れ、マリンスポーツを楽しむ、という人に向けて、展示会限定の特別価格で販売しており、たくさんの人で賑わっていました。更にブースには離島の旅行商品を扱うブースもあり、この機会を活かして国内旅行を活性化する動きが見て取れました。まだまだ全世界規模的には深刻な状態が続いていますが、台湾に限っては、以前の活気が戻りつつある印象を受けました。

新しい生活スタイルを推奨すべく、展示会特別価格にて販売している

 

5.まとめ

いかかでしたでしょうか?
今回の合同展示会を通して、コロナ対策を通してより世界から絶賛されている台湾が、活気あふれる場所へと回復している雰囲気が伝わりましたか?残念ながら日本企業の出店はありませんでしたが、文房具ブースにはたくさんの日本ブランド商品が並んでいました。利便性に長けた日本製品は台湾人の高い信用度を維持していると感じます。台湾と日本が以前と変わらぬ活気ある交流がいち早く出来ることを願っています!

人物名など
新型コロナの影響がありましたがようやく展示会も本格スタートですね。台湾ではイベント毎なども順次再開されています。今年の夏の物産展では日本企業の参加なども噂されてますよ。今台湾に入ると数日間の隔離を余儀なくされますが、隔離してまでも台湾に来てイベントを開催することにメリットを感じておられる企業様もいらっしゃるようです。