台湾最大規模の旅行展示会ITFについて改めて分析してみる
インバウンド市場においてますますの盛り上がりを見せる台湾での旅行展示会。
本日は実際10月27日から30日に行われた台湾の旅行展示会・台北國際旅展・ITF2017(International Travel Fair)の当日の様子を紹介していきたいと思います!
1.台北國際旅展・ITF(International Travel Fair)とは?
そもそもITFとは何なのか、 ITFはアジア太平洋地域で最も人気のある旅行展であり、台湾で最も規模が大きい旅行展示会です。
毎年世界貿易センタービル1館と3館で行われ、台湾国内から世界各国の旅行関係企業・地方自治体・団体が参加します。例えば、国の観光局からエアライン、ホテル&リゾート、ショッピング&レストランなどが出展します。展示会というと日本では旅行情報の展示がメインですが、台湾の旅行展示会は、旅行商品の購入を目的とした働きかけが多くtoC向けの即売会のような状況になっています。
2016年度は11月4~7日の4日間開催され、60ヶ国・地域以上から950の出展企業が参加しました。ブースの数は合計約1,450に上り、そのうち日本ブースは参加国別最多の137でした。また、来場者数は4日間合わせて361,071人に達し、過去最多記録を更新。さらに、4000以上ものテレビ・新聞・雑誌を含む国内メディアに取り上げられました。
ITF2017年のCM
こちらは以前のITF成功のための重要ポイント3つの記事
↓
台湾ITF2017年 旅行展示会ブースを成功させる為に大事な3つのポイント
2.なぜ台湾なのか
言わずと知れず台湾人は親日家が多い
1895年から1945年までの50年間、台湾は日本による統治を経験しています。その後中国本土軍の侵入・統治を経験し、様々な意見がありますが一般的に日本が統治していた時の方が良かったと考える人が多いようです。そんな歴史的背景もあり、お年寄りから日本の良さを聞かされて育った台湾人の多くは、日本や日本文化そのものが好きな親日家が多いようです。
台湾人の訪日旅行者は年々増加し続けている
2016年約2400万人の外国人が訪日しましたが、なんとその訪日外国人の6人に1人が台湾人、その数は年間416万7千人に上りました。これは2015年の367万人を約13%回る数字です。現在その数は年間訪日外国人1位の中国人(637万人)と2位の韓国(509万人)に続き、第3位となっています。
台湾人はリピート率が高い
観光庁から出ているこの数字からも分かる通り、台湾人の80%近くが日本への旅行をリピートしているというデータがあります。最短で1時間半で沖縄へ、日本本土へも3時間ほどで行けることもあり、台湾人の多くがその時間的、費用的な訪れやすさからかなんども訪日することが多いようです。私の住んでいるシェアハウスの友人や大学生の友人も、一週間前に日本旅行を決め、次の週末には沖縄や東京へ行くという人がいました。
日本でいう国内旅行感覚の「そうだ京都へ行こう」という感覚で「そうだ日本へ行こう」という気持ちで日本旅行をする人が多いように感じます。
3.人気のあったブースの紹介
ではどんなところが人気があるのか、前回の記事でブース設計のポイントに関して紹介したので、本日は実際の様子を紹介していきたいと思います。
1)JAL(日本航空)
2)羽田空港
3)沖縄
4)JR東海
5)JTB
6)韓国
7)東京大神宮
8)Tiger Air
9)2017年ITF 2000ブース中の優勝ブース「JAPANKURU」
まとめ
facebookでいいねをしてもらうことで参加できるイベントや商品がもらえる企画、さらに限定グッズを配りyoutubeへいいねをしてfacebookでレビューを書いてシェアしてもらっている企業もいました。あとはやはりショーガールやアイドルを起用した参加型イベントが人気でした。私が回った中では、 多娘のJR東海、今年から導入されたガチャガチャの羽田空港とBe. Okinawaが日本ブースの中で特に人を集めていました。
全体的に参加型の企画が人を呼んでいたようですね!
以上で、台北國際旅展ITF2017(International Travel Fair)の当日の様子の紹介を終わります!台湾人旅行者をどんどん呼びたい企業の皆様、どうぞご参考ください。
執筆者:Mizuho