インバウンドだからこそ、全ての視点で考えることが大事

今回はインターンプロジェクトの一つである、カケハシ正社員スタッフへの突撃インタビューを行いました。本日のターゲットは、カケハシでマーケティングプランナーとして働くKatieさんです。KatieさんはKOL施策から会社の経理まで様々な仕事に携わっています。
一体どうしてそんなに日本語が堪能なのか、カケハシで働くキッカケは何だったのか、普段なかなか聞くことができないお話をお伺いしました!ぜひご覧になってください。

 

日本語を使える環境のもとで働きたい


 ——なぜ日本語がそんなに堪能なんですか?

日本語を始めたのは小学5年生の時でした。訳も分からず、母親に日本語の塾に通わされたのがきっかけです(笑)。高校は日本語学科に所属していました。当時、私の高校は日本の高校と姉妹校を結んでいたので、日本からの交換留学生もいました。その日本人留学生のホームステイを我が家で受け入れていたので、日本語の練習ができる環境に恵まれていたと思います。高校生の時は、日本語で日常会話ができるレベルでした。
大学時代も日本語学科に所属し、日本語の学習を続けていました。

——台湾の企業ではなく、台湾にある日系企業に就職しようと思った理由を教えてください

一番の理由は、ずっと学んできた日本語を使える環境のもとで働きたいと思ったからです。小学生のころから日本語を学習し続けてきたの、せっかくなら仕事でも活かしたいと思いました。また、当時の日系企業は福利厚生などの待遇面においても魅力的だったので、就職を決めました。

 

自分の成長につながる環境


——では、勤めていた日系企業からカケハシに来られたキッカケを教えてください

カケハシに来る前の会社では管理部に所属していましたが、周りの社員も台湾人が多かったので、日本語もほとんど使いませんでした。2年ほど勤めていましたが、毎日同じことの繰り返しでした。「一生この仕事をしていくのかな…?」「このままだと自分の成長につながらないんじゃないかな?」と感じ始めたのをきっかけに、転職を決めました。
そんな時に、ちょうどカケハシの募集を見つけたんです。募集要項を見て一番に思ったことは、「面白そう!」でした。前職とは違い、いろいろな業界に触れられるという点に魅力を感じ応募を決めました。カケハシに入社する前に一度、面接でオフィスを訪れたのですが、内装の雰囲気もおしゃれでしたし、社長をはじめとする社員の皆さんが若かった点にも惹かれました。社員同士の年齢が近いので、とても働きやすそうな環境だなと感じました。

——普段カケハシで行われている業務を教えてください

マーケティングに携わるのは初めてでしたし、カケハシに入社したばかりの頃は秘書として採用されていたので社長のサポートがメインでした。ビザ等の手続きや銀行の振り込み、営業資料の作成などの会社に関わる動き全般をサポートしていました。
しかし、現在はKOL施策にまつわる一連の業務に携わっていますね。クライアントの施策でブロガー施策が適切な場合はその提案をしたり、実際にブロガーと連携したりします。ブロガーのファムトリップなどに通訳として同行することもあります。

インターン生との交流の様子

 

——幅広い業務に携わっているのですね。その中でも特に大変だと思ったことはありますか?また、それをどのように乗り越えましたか?

やっぱりブロガーとのお仕事は大変ですね。台湾のブロガーさんその人気もあって芸能人のようなポジションに近いと思います。だから、日本企業様が感じるブロガー施策のイメージとの温度差が大きい点が最初の課題です。両者の間に入って対応しなければならない役割です。そんな中、何か困ったことがあればまず社長の秋山に相談します。ここのステップで突発的に様々な事象が発生するので、とても大変な部分です。

——カケハシに勤めて3年だとお聞きしましたが、台湾にある日系企業とカケハシの違いを教えてください

前職は、古き良き日系企業という社風で、業種もカケハシとは全く異なっていました。歴史がある会社でしたし、大きな組織だったこともあって、何かを決定する際に様々なステップを踏まなければなりませんでした。
その一方で、カケハシは何をするにもスピード感があります。有給休暇の申請などもスムーズに行うことができますし、社内も明るく話しやすいです。
社内で日本語を使えるという意味でも、カケハシの環境のほうが自分の成長につながっていると思います。

——カケハシは台湾法人ですが、実際に働いてみて台湾よりの企業だと思いますか?それとも日本よりだと思いますか?会社の印象とあわせて、教えてください。

ちょうど半分半分くらいだと思います。絶対に残業をしなければならない、というルールはありません。過去には、定時に退勤して夜間の韓国語教室に通っていたこともあります。仕事に追われていても、自分の時間を確保することができます。そういう点でも、ライフワークバランスがとれている会社だと思いますね。

仕事中の一枚

 

台湾で感じる日本


——休日は何をされているのですか?

旅行が大好きなので、休日はよく旅行に出かけます。台湾国内というよりも、海外旅行のほうが多いですね。でもやっぱり日本が一番多いです。その中でも特に東京へ行った回数が一番多いです。東京近辺には友人もいるので、足を運ぶ回数も自然と多くなります。今年の年末年始は、四国を旅行する予定です。大河ドラマの龍馬伝を観ていたので、それがきっかけで四国に決めました(笑)

——最近台湾で流行っているなと思うことがあれば、教えてください 

最近で言えば、日本で発売された透明のミルクティーです!日本でも話題になりましたよね。日本で発売された時点で、台湾でも相当な話題になっていたのですが、最近ついに台湾でも発売されたんです!近くのデパートに行ったときにチェックしましたが、予想通り売り切れでした(笑)あの人気ぶりは本当にすごかったですね。
台湾人に人気の旅行先といえば、これもやっぱり日本ですね。単純に「日本」と言っても最近は地方への旅行が人気です。これまでは、東京や大阪などの有名な観光地が人気でした。しかし、台湾人観光客はリピーターが多いので、ある程度日本旅行に慣れてくると自分で新しく開拓できる場所に興味を持ち始めます。なので、最近は東北などの地方観光が流行っているのだと思います。

——台湾で生活をしていて、日本を感じる瞬間はありますか?

台湾人は日本料理が好きなので、街中に日系の料理屋さんがたくさんあります。私が生まれる前から台湾で人気だった日本の飲食チェーン店なども多いので、ずっと台湾の企業だと思っていたものもあります(笑)台湾の日本料理は本格的なものが多いので、台湾にいても日本を感じることができると思います。
また、日本のテレビ番組なども台湾でよく放送されています。最近は、韓流も勢いを増してはいますが、やっぱり日本のテレビ番組の放送量のほうが圧倒的に多いと思います。日本のドラマが台湾にくるまでのスピード感もどんどん増していて、中には日本と同時放送のドラマなどもあります。日本のテレビ番組をリアルタイムで視聴できるという面でも日本を感じますね。

終始笑顔でインタビューに答えてくれました。

 

日本の新たな一面をどれほど提供していけるか


——日本と台湾をつなげる仕事をされている上で、これから挑戦していきたいことはありますか?

台湾では主に中国語が使われているので、同じ中華圏である中国大陸や香港、マレーシアなどにもどんどん展開していければいいなと思います。私たちの仕事を通して、少しでも多くの台湾人に日本の魅力を知ってほしいですね。例えば、東京には観光スポットや話題のグルメなどがたくさんありますよね。しかし、いつも東京の情報ばかり提供していたら、リピーターの多い台湾人にとっては少し退屈に感じてしまうと思います。
最近は、台湾で人気の旅行ブロガーが秋田県の乳頭温泉や竿灯まつりを紹介していました。東京に比べれば、秋田県までのアクセスは難易度が高いと思いますが、台湾人はそのような観光に興味を持つ人が多くなってきています。リピーターでも興味を持つような日本の新たな一面をどれほど提供していけるか。そこが今後の課題だと思います。

——最後にカケハシという会社を一言で表してください

カケハシは「台湾と日本どちらの感覚も持っている会社」だと思います。社長の秋山は日本人ですが、台湾在住7年目になるのでどちらの国の感覚も持っていると思います。それに加えて、社内には私たち台湾人スタッフも日本人のインターン生もいます。台湾人と日本人、そしてクライアントの立場にたったすべての目線で物事を考えることで、洪が言っていたように最適な提案につながるのだと思います。
あとは、「とにかく明るい会社」ですね(笑)この言葉に尽きると思います。社内にはインターン生も多いので、常に和気あいあいとした雰囲気で仕事をしています。

 

今後のカケハシについて力強く語っていただきました

 

——貴重なお話、ありがとうございました!

小学生のころから日本語を学習されていたとは驚きました。
日本人が多い職場で日本語を使って仕事をする。そんな日常の中には、私たちの想像を上回るほどの困難や葛藤があったと思います。Katieさんが普段どのような思いで働いているのか、インタビューを通して知ることが出来ました。海外でインターンをしている私たちにとっても、大変勉強になるお話でした。

突撃インタビューシリーズ、まだまだ終わりません!次回もお楽しみに!

執筆者:インターン  kimiko