この記事は約6分で読めます。
目次
・本記事を見ることで身につく知識(台湾のお盆)
- 台湾のお盆の特徴的なPR・キャンペーン手法について知ることができる
- 台湾人の霊や祖先に対する考え方を学ぶことができる
- 台湾の最新SNS(Instagram)事例を知ることができる
例えば旧暦の7月にあたる「鬼月」とい呼ばれる期間は「鬼門」(あの世の扉)が開き、それから1ヶ月の間先祖や仏の霊がこの世に戻ってくると言われており、この期間中はやってはいけない行動が非常に多いです。例えば『夜に洗濯物を干す』『フルネームで呼ばれて振り返る』『不動産を買う』など
今回はそんな中元節シーズンに行われた「日本ではあまり考えられないブラックジョークを含むマーケティング手法」について解説致します。
1.台湾面白マーケ事例:全聯福利中心(スーパー)
中元節にちなんで下界に降りてきた幽霊が人と対話するという設定で、霊が彼らの立場から人々の悩みを聞き、慰めるといった内容の動画を作成しました。
参考ページ(台湾大手メディアETtoday)の中の動画のリンクを見てもらうとわかるように、しっかりとそれぞれの幽霊の個性が演出されています。
2.台湾面白マーケ事例:大潤発(スーパー)
陳列ノウハウを会得した幽霊が、閉店後の店内で商品陳列を始め、幽霊独自の視点から大潤発の商品を宣伝しました。
大潤発のfacebookページで公開されましたが、1万人以上のいいね!を集めることに成功し動画の再生回数は100万回を超えました。
台湾の人口は2400万人と日本の1/5ですので、企業の広告動画でこれだけ再生されることがどれだけすごい事なのか理解いただけると思います。
動画はこちらから御覧ください。監視カメラ視点から幽霊が出現し、幽霊の様々な意見を聞くことができます。
3.台湾面白マーケ事例:台湾TOYOTA(トヨタ)
中元節を活用した車のメンテナンスの重要性をお盆の幽霊ネタを切り口にアピールしました。
このように量販店や食品業以外の日系の大企業でも中元節を切り口にPR活用がされています。
参考ページ:台湾TOYOTAfacebookページ
4.台湾面白マーケ事例:波蜜果菜汁
台湾にある野菜ジュースメーカー「90%の好兄弟(死人の霊)は毎日の野菜摂取量が不足している」と
幽霊をターゲットに広告を出すという面白い内容に。参考動画ページへ
これは拜拜など台湾人にとってお盆や正月だけでなく日常的に、先祖や霊に対して関わりを持っているからこそ響く
日本にはあまりない手法なのではないでしょうか。死者や先祖との日頃の距離感があってこそ成り立つPRの切り口ですね。
5.代表秋山の個人Instagramでも配信しています
QRコードは以下