訪日旅客数と日本旅行消費額から見る台湾と中国の違いとは
近年、訪日旅客外国人増加に伴い、国内消費額も著しい増加を記録しています。
そんな中で話題となっているのが、中国人旅客の「爆買い」です。
中国経済発展や円安効果もあり、中国人観光客による「爆買い」は見慣れた光景となりました。
中国人による爆買い現象により、影の存在になってしまっているのが訪日台湾人旅客です。
そんな台湾人が2014年度訪日外国人の中でついに訪日中国人旅客を抜き
1位になったのはご存知でしょうか?
今やインバウンド事業でかかせないのが「訪日台湾人」の存在です。
台湾人の訪日観光の目的は主に、「日本食を楽しむ、日本の景色・観光を楽しむ」だけでなく「日本の食料品・衣類・化粧品の購入」という目的の回答も多く見られます。
このような回答から日本の文化を楽しみつつ、ショッピングを期待している台湾人観光客が多くいると考えられます。
観光庁の2015年の調査によると、台湾人の日本旅行の消費額は中国人旅客に続く二番目の額でした。
訪日中国人旅客とは依然差はあるものの、続く第三位の韓国とは1,500億円もの差があります。
では、訪日旅客数の国別一位であるものの、二位の中国と消費額になぜ差があるのでしょうか?
訪日台湾人の日本においての購入品は、主に「日本の食料品(菓子類含む)、化粧品、衣類、日用医薬品」といった比較的単価の低いものが購入される傾向がありました。
一方、訪日中国人は家電やブランド品など単価が高い物も購入する傾向が台湾人より高いようです。
以上のことから台湾人と中国人との全体消費額の差は「購入する商品の違い」が関係していると考えられます。
台湾人旅客者にとっては低価格の商品が購入対象とされる可能性が高く、
低価格ゆえにそれらの商品が台湾人の「爆買い」の対象となることも多いようです。
また、その火付け役になっているのが「カリスマ旅ブロガー」の影響です。
台湾では日本の日用医薬品が評価されており、「日本旅行に行ったら買うべき薬ランキング」などの
旅ブロガーによるまとめブログが非常に人気を集めています。
日本で大ブレークをした「ブラックサンダー」はブログで話題となり台湾でも大人気となりました。