オンデマンドTV×KOLの連携が台湾インバウンドの流行を生む!?
実は台湾は日本のテレビとは違いテレビのチャンネル数が豊富です。
台湾では100チャンネル以上もテレビチャンネルがあります。日本での人気ドラマはもちろん、海外の人気の番組も多くローカライズされています。
しかし、台湾はチャンネル数が多いということもあり、視聴率がバラつきやすい傾向があります。
台湾では1%視聴率があれば高視聴率だと言われており、台湾の視聴率1%辺りで日本の視聴率15%と同等の効果があるものと言われています。
今回はそんな、「台湾は視聴率が低くてあまり効果がないんじゃない?」と誤解されている台湾の旅行番組を活用した、インバウンドPR手法を少しご紹介致します。
それをwebでどう活用するかが鍵⁉
インターネット先進国である台湾では、インターネット利用者が非常に多く、webやスマホアプリのリテラシーが高い方達が多いのが特徴です。
まずは以下を見てください。
上記のとおり、台湾の方は「テレビをweb上で視聴している人」が日本の約3倍近くいることがわかります(水色部分)
また、下記に「台湾・日本を比較したWeb動画の接触頻度」をまとめてみました。
こちらでは、台湾はインターネット利用者の半数以上が毎日動画を見ており、日本の約2倍以上存在することがわかります。
台湾では多くの方がWebで動画を見ており、日本とはまた違ったニーズが生まれています。
台湾のWeb動画閲覧者数はアジア太平洋地域1位!!
アジア太平洋地域エリアで見ても、台湾人のWeb動画に対する関心は非常に高いと言えます。
台湾のインターネットユーザーに対するWeb動画リーチ(接触)数はアジア太平洋地域内で一番になるほどで、95%以上のインターネット利用者がWebで動画を閲覧していることがわかります。
また、動画サイトでの一人当たりの滞在時間も長く、1ヶ月で約291時間滞在しています。
Web動画の魅力といえば、テレビと違って、好きな場所、好きな時間に観れることですよね?
さらに、Webなので友人などに共有するのがとっても簡単!最近はyoutubeやfacebookなどのSNSで動画が多く拡散されているのをよく見かけると思います。
なおも訪日台湾人数が増加中!!
少し上記の内容とずれてしまいますが、先日とっても喜ばしいニュースを目にしました!
5月19日に、日本政府観光局(JNTO)が「4月の訪日台湾人旅行者41万人を達し、単月として過去最高の記録」ということを発表しました。4月は花見の時期ということもあり、日本の観光シーズン!多くの旅行者が来られますよね。さらに、前年比と比べて7.6%も増えており、台湾人訪日客数は増加傾向にあるといえるでしょう。
今回は、上記の点を踏まえながら、台湾のテレビ局が放送している旅行番組を3つほどご紹介したいと思います。
台湾の旅行番組
①地球の慶典
まず最初にご紹介したいのは、世界各国の祭りやイベントの魅力を伝える台湾の旅行番組「地球の慶典」です。
地球の慶典を放送しているテレビ局は中華電信(MOD)。中華電信は、日本で言う所のNTTのようなもので、台湾最大手の通信会社です。
MODとはビデオオンデマンドとケーブルテレビを組み合わせたようなもので、台湾だけでなく、香港やマカオ、シンガポールやマレーシアにまで放送されています(750万世帯以上)
「地球の慶典」は2015年に放送を開始し、海外各地のグルメやおすすめスポットなど、イベントのみならず多様な観光情報を発信してます!
全体の約3割が日本の紹介をされており、台湾で活躍されている日本人タレント「大谷主水」さんがレポーターを務めています。
地球の慶典の平均視聴率は約0.4%ですが、台湾ニューメディア旅行系番組の中でNo.1!!!
また、チャイナエアラインや台湾のEVA AIR、香港のキャセイパシフィックなど、約10社の航空会社の機内番組で放送することが可能です(条件有)※弊社にお問い合わせください
Youtubeのオフィシャルアカウントもあり、KOLや広告などを活用し二次拡散が可能です。さらに、二次利用が無料で可能ですので、スポンサー様の店舗や公式サイトなどで有効活用いただくことも可能です。
■地球の慶典
放送時間:毎週日曜日19-20時(MOD25チャンネル)
平均視聴率:0.4%
二次利用:可
公式Youtube:有
②愛玩客
三立テレビは大手テレビ局で台湾のドラマなども多く作成されております。三立テレビで制作されている旅行番組「愛玩客」は台湾国内では人気の番組です。平均視聴率は約1%あり、台湾国内から、世界各地など様々な情報を紹介しています。
「笑っていいとも」のように、月曜日から金曜日までのレギュラーメンバーが決められており個性的な曜日メンバー達が世界各地の旅行を紹介していきます。曜日対決などもあり、ゲーム性を出しながら面白く展開されています。
動画の二次利用は不可となっております。
動画発信以外にも、番組と連動して情報雑誌「iWalker」も出版しており、「旅行番組×情報誌」で展開しているのは「愛玩客」のみ。
■愛玩客
放送時間:毎週月曜日~木曜日22時(三立テレビ30チャンネル)
平均視聴率:1.0%
二次利用:不可
公式Youtube:有
③食尚玩家
今年で10年目になる「食尚玩家」!
世界各地を訪れて、現地のグルメや観光地情報をお届けする番組。
こちらの番組を放送しているテレビ局「TVBS」は香港系の人気テレビ局!TVBS内で視聴率の高い食尚玩家(こちらも視聴率1%以上)は「愛玩客」に劣らず人気が根強いです。
「食尚玩家」はYoutubeでの配信は行っておらず、LiTV(立視線上影視)という動画サイトで無料で公開されているので、いつでも視聴可能です。しかも、LiTVは他にも映画、ドラマ、バラエティなど無料で複数配信してます‼
ただ「食尚玩家」は動画を二次利用することはできません。
■食尚玩家
放送時間:毎週月曜日~木曜日 22-23時(TVBS40チャンネル)
平均視聴率:1%以上
二次利用:不可
公式Youtube:無
「Web」や「SNS」で視聴数を確保する時代
これら3つの旅行番組を紹介しましたが、視聴率の差は0.6~1.0%ほどであまり差はありません。逆に、これらの動画をどのように二次拡散していくかがポイントとなります。
そこで重要になってくるのが、『Web』や『SNS』です!
カケハシの得意分野はWebを使ったバズ・マーケティングです。二次利用できる動画をWebやSNS上で拡散させることで、通常のテレビでの視聴数以上の効果を出すことが可能です。テレビだけで効果を測る時代は終わり、今はテレビだけでなくWebやSNSも活用する時代です!
それでは、「Web」や「SNS」を活用するメリットとは何でしょうか?
これらを活用したメリットは大きくわけて2つあります。
まず1つ目は、WebやSNSで動画拡散することで、2次拡散やトレンドが生まれる可能性。
例えば、facebookなどで面白い動画を見つけ、シェアをすることで、友人から友人へと広いネットワークに拡散されていきます。そこから、新しいトレンドが生まれていくわけです。
2つ目は、実際に動画を見た人の数やリンクをクリックした人の数まで詳細に知ることができるので、効果測定がしやすい。そのため、投資対効果も分かりやすく、費用をかけるべき広告なのかどうか、の判断がしやすいです。
動画の再生回数、いいね数、シェア数やリンククリック数など、ひと目で結果を見ることできます!さらには、「見てもらいたい人にだけ見てもらう」ターゲティングが可能で、ジャンルや趣味思考に併せて動画を配信できるから無駄打ちがなくなります。
今後の展開2017-2018年
日本と同様台湾でも、動画広告のパフォーマンスが非常に伸びてきてます。facebookやinstagramも動画を優先的に表示UIに生まれ変わり、昔と比べて動画の接触機会が増えてきました。
何より今はユーザーが動画にアクセスにしやすい環境になっています。
また、youtubeだけでなく、中国大陸系の動画サイト(youkuやtudou等)からスマホ動画サービスまで 動画サイトは地域や特性に併せて多種多様にあり、Web動画市場は大きく拡大中です。
今に限ったことではないですが、『Web』×『SNS』×『コンテンツ』のこのトライアングルが今後ライバルに差をつける一手となるに間違いないでしょう。