これはアジアで最もアートかもしれない、Art Taipeiの姿

弊社のオフィスがある台北世界貿易センタービルでは、毎週のように台湾最大級のイベントやアジア全体規模の展示会が開催されています。

これらのイベントや展示会を通して、アジアの進歩や様々な物事の進化していく瞬間を垣間見ることができて、毎週次の展示会何だろうと楽しみに出勤しております。

先日は、アジア最大規模のアート展覧会「Art Taipei(アート台北) 2017」へ行ってまいりました。

23年目を迎えた「Art Taipei(アート台北)」

「アート台北2017」とは?

今年で23年目を迎えた「アート台北」はアジアで最も長い歴史を持つ、芸術品のマーケットとして重要な役割を果たしている芸術博覧会の1つです。


2016年のArt Taipeiの様子です。

10月20日金曜日~23日月曜日の4日間、台北の世界貿易センタービルにて開催されました。
今年は「私立美術館の台頭」をテーマに掲げ、15ヶ国・地域から120のギャラリーが出店しています。そのうち台湾から62軒、日本から21軒、中国・香港から19軒、東南アジアから7軒、韓国から4軒が参加。アジアアートを中心に、人気のある若手作家から20世紀の巨匠までおよそ3,000点の作品が集まり、絵のジャンルも伝統的なものから3Dアート、空間デザインなどのモダンアートまでさまざまでした。

作品紹介

荻兆安(Daniel Diaz-Tai) from TOSEE Art Agency 土思藝術
展示会場の所々で作家によるレクチャーが行われて、その度に人気のブースでは人だかりできていました。

芸術家自身による作品説明にできた人だかり

荻兆安氏による説明風景

Shu-Kai LIN 林書楷

こちらは林書楷によって壁や床一面に形創られた立体アート、ダイナミックな中に木のぬくもり溢れる温かい作品でした。

ブースの壁一面に形作られた作品

デジタルアート
会場内にはさまざまな技術が使用されたデジタルアートが多く存在し、多種多様な動きや効果によって静止物では表せられない芸術が表されていました。

液晶に映し出されたデジタルアートその1

液晶に映し出されたデジタルアートその2 from team Lab


液晶に映し出されたデジタルアートその3 ところどころ動いています


液晶に映し出されたデジタルアートその4 車が走っていたりもしました

デジタルではないが動きのあるアート

草間彌生(Nara Yoshitomo)
日本でもかぼちゃや水玉模様の絵で有名であり先日名誉都民としても顕彰されました草間彌生さんも出展していました。

有名なかぼちゃがモチーフの作品

奈良美智(Nara Yoshitomo)
アジア人としてヨー・ヨー・マ氏に続きニューヨーク国際センター賞を取ったことで有名であり、9月末まで豊田市美術館にて「for better or worse(どのような運命になろうとも)」という企画展を開催していた奈良美智さんも出展していました。さすが、アジア最大級の芸術点です。

奈良美智氏の個性が存分に引き出された作品群

最後に驚愕作品発表

今回私が最も驚愕した作品はこちら。
York Hsiao(蕭耀)のLife itself is a Work of Art 2017です。

生命の神秘を表す作品

中に入るとそこに広がるのは生命誕生の一連の流れ

係りの方によると男女から生まれる生命の過程をアートとして立体的に表しているのだとか、中に入ると二枚の目の写真のように接合から誕生までの一連の流れが描かれていました。

中国本土からの来場者がやはり最も多い

去年に続きやはり今年も中国本土からの富裕層の来場者が多いようです。

入場ゲートには行列が

今回の展覧会を通して、現代にアートがどの様に変化して行っているのか、またその中で伝統的な藝術がいかに現存しているのか垣間見ることができて刺激的ないい経験でした。そんな芸術が変遷していく姿を、芸術家達と語りながら垣間見、感じることができる「Art Taipei(アート台北)」。きになる人は是非来年足を運んでみてはいかがでしょうか。

以上Mizuhoがお送りしました。

執筆者:インターンMizuho