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アニメ・漫画の祭典 2025年台北国際動漫節に潜入!


「台北国際コミック・アニメフェスティバル(台北国際動漫節)」が2025年2月6日から2月10日までの5日間、南港展覧館1館(南港区経貿二路1号)で開催されました。今回会場へ潜入取材をし、台湾のアニメファンの情熱をたくさん感じてきました。その様子をお伝えします。

日本より熱い!?台湾の動漫迷(アニメ好き)たち

今回のイベントでは、初日にて去年を上回る11万人が来場しました。オープンを前にして長蛇の列を作りました。コスプレイヤーも多く集まり、非常に賑やかな雰囲気です。現在日本のアニメは世界中で大人気ですが、中でも台湾のアニメファンはイベントの盛り上がり、コスプレ文化、グッズ収集のこだわりなど日本のアニメファンに劣らないほどの熱があります。

中国語では何かにとことんハマっている人のことを「○○迷」というように表現し(何かに夢中になりすぎて抜け出せない状態の人という意味)、日本語ではよく「○○好き」や「○○オタク」と訳されます。

台湾政府が日本のサブカルを奨励! 文化幣とは?

文化幣政策とは台湾政府が若者に映画や読書などの文化的体験を奨励するために実施された施策です。台湾政府は「文化幣」という電子ポイントを補助金として配布することで、若者の文化的体験への支援を行なっています。

今回のイベントでの売り上げの見込みはNTD2.5億元に上り、アニメの人気は台湾で大きな経済効果を与えるものだと予測されました。今回のイベントでは指定された店舗の物販で文化幣を使用できることから、台湾政府が若者にイベントへの参加を促していることがわかります。日本のポップカルチャーが台湾政府から期待を寄せられていることを感じられて、私もいち日本人として嬉しく思います。

参考資料:文化幣-首頁

ビッグタイトルがあちこちに! 数々の豪華イベント 

今回のメインイベントとして最も注目を集めたのはダンダダンのモモ役の声を演じた若山詩音さんによるファンミーティングです。参加するには会場入場料とは別にチケットの購入が必要となるようでしたが、その内容は非常に充実しており、参加者には直筆サイン入り色紙のプレゼントがあったようです。

その他にも「らんま1/2」の天道あかね、「タッチ」の浅倉南を演じる日高のり子さん、他にも小原好美さん、上坂すみれさんなどが訪台し、ファンミーティングを行いました。弊社が運営する台北経済新聞で日高のり子さんのサイン会の様子などを詳しく取り上げているので是非ご覧ください。

人気声優だけではなく、日台韓の漫画家によるサイン会などのイベントも開かれました。日本からは、漫画「スキップとローファー」作者の高松美咲さんなどが訪台し、サイン会を行いました。

台湾でも高まるVチューバー人気

台湾ではVチューバーが日本と同じくらい、あるいはそれ以上に人気だと言われています。イベントスケジュールを見てみると台湾のVチューバーによる公演もちらほら。日本からはVチューバーグループ「にじさんじ」に所属する男性Vチューバーユニット「ROF-MAO」が公演を行いました。ファンによる熱い歓声が響きました。公式ブースが出展していたことから人気の高まりを感じます。展示品と写真を撮って楽しむ人もたくさん見かけました。

日本のコンテンツを中心にイベントを行う「日本館」

ここでは日本を拠点としたアイドルやアーティストが主軸となってイベントを行っています。男性Vチューバーユニット「ROF-MAO」の公演もこのステージで行われました。イベントの中には地域活性イベントや訪日観光PRなどもありました。東日本大震災の被災地の一つである岩手県大槌町は、地域活性と復興、さらには台湾に対する復興支援への感謝を込めて今回のイベントに参加したようです。

日本だけじゃない?実は台湾でも人気なコンテンツ

先ほど触れたVチューバーもそうですが、そのほかのにもBLやトレーディングカードゲームといったコンテンツが注目を集めていることがわかりました。

会場に訪れてみて少しびっくりしたことはBLが非常に人気だったことです。BL作品の作者がサイン会を行うイベントも開催されていて、非常に賑わっていました。ブースでは人が列を作っており、その人気ぶりを肌で感じました。

会場には多くの出版社が集い、新作作品の告知や限定のグッズを販売しています。中でもブシロードが運営するブースは会場で最も大きく人気があり、多くの人で賑わっていました。物販の他、トレーディングカードゲームを遊べる対戦スペースを設置したり、新作ゲームの体験会を開催していました。

中華圏ならではの福袋とアニメのコラボ

春節明けの時期であるため、アニメグッズの他にもさまざまなアニメの福袋が売られていました。数量限定グッズとしてアニメ「呪術廻戦」「僕のヒーローアカデミア」などのコラボ福袋が登場し、注目を集めていました。会場には福袋を求めて人が集まり、オープン前にもかかわらず長蛇の列ができたようです。中にはフィギュアや缶バッチ、クリアファイルなどが入っています。袋には綺麗にアニメのイラストが印刷されていて、手に提げるだけで楽しい気分になれそうです。帰り際には何個も袋を抱えて出てくる人もいました。

 

最後に

日本にはコミックマーケットやニコニコ超会議といったオタク文化独自のサブカル系イベントがありますが、まさか台湾にも似たようなイベントがあるとは思ってもいませんでした。日本のポップカルチャーが世界中で人気であるという事実は誰もが知っています。しかし、いざイベントに足を運んでみると、「こんなにも人気だったのか…」と自分の予想を上回るほどの人気で驚きました。日本が生み出すクリエイティブには世界を熱狂させる力があるのだとを改めて再認識できた取材になりました。機会があれば是非行ってみてください。きっと驚くと思います。

今回のようなアニメや漫画などのジャンルに限らず、台湾ではさまざまな展示会が開催されます。過去には旅行博覧会美容品展覧会のブログもアップしています。

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