2018 Comic exhibitionに迫る!

8/16(木)〜8/20(月)の5日間に渡り、漫画・ゲーム・アニメの総合イベント「漫画博覧会(Comic Exhibition)」が台北・世界貿易センター1Fで開催されました。

僕は子供の頃から仮面ライダーや戦隊物、ドラえもんやクレヨンしんちゃんなどのアニメや、ポケモンやマリオといったゲームの文化に子供の頃から触れてきて、今でも常に流行りのものをチェックするぐらいには好きなので、台湾でこうしたイベントが開かれるというのはとても嬉しく思いました。
今回の記事ではこの「漫画博覧会」について詳しくレポートして行きたいと思います!

ACG(アニメ・コミック・ゲーム)の祭典

「漫画博覧会」とは?

今年で第19回目となる「漫画博覧会」は来場者数が最大で60万人を越え、入場規制がかかることもあるというアジア最大級のイベントです。

日本館でステージを行うゲスト

例年日台の様々な企業が約1000ものブースを出展していますが、今年は20日までの期間中、日台の漫画家によるサイン会が34プログラム、日本の声優4人によるファンイベントなどが開かれ、日本のコンテンツが集う日本館では、Virtual Youtuberの「キズナアイ」や、アイドルグループら9組がステージを繰り広げるなど、コンテンツの期待値は過去最高で、前売り券の販売枚数は15日までに前年比2割増加したそうです。
さらに、開幕記者会見には最新作「未来のミライ」の台湾ロードショーに合わせて訪台していた細田守監督が出席し、「新婚旅行の地である台湾には強い思い入れがある」と語り、漫画博の幕上げを盛り上げました。

当日の様子

多くの来場者で賑わう会場の様子

当日は入場前から長蛇の列が出来ていて、開場と共にすぐに満員状態になりました。
会場の右側が漫画ブース、左側がアニメ・ゲームブースとなっていて、各々の興味がある所に一目散に向かっていく様子は日本人がコミックマーケットで自分の目当ての物の為に駆けていく姿と重なり、それだけ台湾の人々にとって日本の漫画・アニメ文化は愛されているということが伝わってきました。

乃木坂46「乃木恋」PR  引用元:http://nogiradi.com/archives/11479227.html

初日である16日の一番の目玉は、何と言っても乃木坂46の秋元真夏さん・齋藤飛鳥さん・松村沙友理さんが直接訪れて企画を行うステージです!

2011年に社会現象にもなった台湾の恋愛映画『あの頃、君を追いかけた』の日本リメイク版が2018年秋に公開されますが、そのヒロイン役を演じているのがセンターの斎藤飛鳥さんということもあり、乃木坂46の人気は現在台湾で急上昇しています。
これは「So-netの夏のゲーム祭」のイベントブースにて、乃木坂46のお三方が台湾版「乃木恋」のアプリをPRするというもので、日台のネット上で大きな話題となり、ブースには今日一番の人だかりが出来ていました。インタビュー中にこれから台湾のファンの人にもっと会える機会があるかもしれないという話が出て歓声が沸き起こるなど、大盛況でした。

実況者とゲストが対決!?

任天堂とCygamesの新作アクションRPG『ドラガリアロスト』のステージイベントでは、主人公とヒロインの声優を担当されている内山昂輝さんとゆかなさんがサイン会を行うほか、台湾の有名ゲーム実況者が観客とゲームで対決するという企画が行われていました。有名人と一緒にゲームを遊ぶことが出来るというのはこうしたイベントならではの体験なので、実況者と遊ぶことができた観客の人々はとても興奮していてました。声優のお二人については日本でも引っ張りだこの方々なので、僕も見ていてテンションが上がってしまいました。

会場内やイベントブースを回っていると、各スペースに必ずと言っていいほどコスプレをしている方を見かけました。コスプレの元祖である日本で見慣れてしまったので台湾のはどうなんだろうと少し思っていましたが、日本のコスプレイヤーとまったく遜色なく、完成度がとても高かったので、どんどん文化が定着して来ているなという印象を受けました。知っているキャラクターが多かったので、見ていてとても楽しめました。

プロゲーマーのエキシビジョンマッチ

個人的に僕がハマっているPCゲームのLeague of legengsのブースもありました!
台湾のプロゲーマーがエキシビジョンマッチを行い、ゲーミング機器のPRを行うイベントスペースで、普段は見ることができない夢の試合が行われていたので、事前に知らなかったこともありとても驚きました。

現在eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)という概念が広がって来ていて、ゲームが単なる遊びではなく、スポーツとして認識されるようになってきています。このLeague of legendsは世界最大級のオンラインゲームで、世界大会では数億円もの賞金がかけられ、規模も年々拡大しています。日本はeスポーツ後進国でまだまだ発展途上ですが、台湾は世界大会で活躍するチームを多数有するeスポーツ強国なので、こういったイベントを通じて日本にも文化を逆輸入できたら更に交流が活発になって面白くなると思いました。

終わりに

直接イベントを回って見て、一番強く感じたのは、台湾の人々の日本の漫画・アニメ・ゲーム文化に対する愛は強いということです。みんな自分の好きなものに目を輝かせながらはしゃぎ回っていて、深く受け入れられているんだなと思いました。

5日間の総来場者数は過去5年間最高の56万人だったそうです。昔の情報をさかのぼって見てみると、有名人をたくさん招致したり、イベントを豪華にするなど、年々コンテンツが進化しているのが分かりました。漫画・アニメ・ゲームは常に新しいものを生み出し続け、多様化している文化の一つなので、これからもこの漫画博覧会は台湾で勢いを増していくと思います。来年は第20回ということで、個人的にまた訪れてみようと思います!