皆さま、台北101の向かいにある台北世界貿易センターでは、毎週のように台湾最大規模の展示会が開催されていることをご存知ですか?

今回は、5/25(金)から5/28(月)にかけて行われた「新一代設計展」へ行ってまいりました。
若者の活気で溢れる展示会の様子をレポートしたいと思います。

今年で37回目を迎えた新一代設計展

「新一代設計展」とは?

新一代設計展とは、台湾国内のデザイン系大学や世界の有名なデザイン専門学校の卒業生が、自らの卒業制作を展示する台湾でもっとも歴史のあるデザイン展示会です。来場者数は4日間で10万人に登ります。

設計展に展示される作品には毎年一つのテーマが設定されていて、2018のテーマは「翻」でした。
中国語で「翻」という文字は翻轉、翻動、翻新といった、移りかわること、新しくなることを指し示す言葉に使われ、「変革を起こす」ことを見据えた真新しいデザインがとても多く見受けられました。
デザインといっても多種多様で、商品デザイン・空間設計デザイン・デジタルメディアデザイン・映像デザイン・ファッションデザインなど、分野によってそれぞれの個性を発揮しています。

当日の様子(5月25日)

たくさんの人で賑わう様子

会場に入るとすぐに、所狭しと各大学のブースが設置されているのが目に入りました。
来場客の年齢層は比較的低く、入って早々に人の波と熱気に圧倒されてしまいました。

 

太陽光と風力を使った無人発電機

こちらは金點新秀幫助特別獎という、展示会に出展されている約5000点の作品の中から特別賞を獲得した無人発電機のデザインです。
正面には作品の説明が書かれていて、使用に適している地域の説明や具体的な発電・送電までの過程などを知ることができました。
太陽光発電と風力発電を組み合わせ、乾燥して太陽が照りつける夏は太陽光、湿潤な気候で風が多い冬は風力を使って発電することができるというもので、持ち運びも便利なので様々なシチュエーション対応できるという今までにはなかった無人発電機です。自分と同じ世代の若者がこの作品を発想し、それを実現して目の前にその作品があるということに感動を覚えました。
作品の近くにはデザイナーがいるので、更に詳しいことが知りたい場合は直接聞くこともできます。

 

自主制作アニメーション上映

商品のデザインだけではなく、学生たちが自主制作したアニメーションを見ることもできます。
どれもオリジナルのテーマの15分から30分の映像作品で、絵のクオリティが高いものや、メッセージ性のあるものが多く、たくさんの人が立ち止まって視聴していました。

 

彩豊かなファッションデザイン

3dプリンタ技術を用いた靴のデザイン

ファッションデザインのコーナーに来るとまたがらりと雰囲気が変わり、まるで高級ブランドショップへショッピングに来ているかのような感覚に陥ります。
3dプリンタ技術を用いた最新のデザインから、今までにはなかった奇抜なデザインの服や靴、大学によってはドレスやアクセサリーなども展示されていました。
ファッションは常に流行が変わっていくので、最新のトレンドはこうして生まれていくものなのだと感じることができました。

 

上からしゃぼん玉が!

写真を撮りながら歩き回っていると、中國科技大學のマルチメディアデザイン学科の学生たちの熱烈なアピールに誘われ、参加型の作品に突撃してまいりました。

電話ボックスのようなデザインの箱の中に受話器があり、そこへ思い切り叫ぶと上からしゃぼん玉が降って来て、占い結果を受け取ることができるというものでした。
占いには「千里の道も一歩から」と中国語で書かれていました。私のインターン生活もまだ一歩目ですが、これから長い千里の道を突き進んでいこうと思いました!

展示されている作品を一つ一つ見ていくうちに、あっという間に時が過ぎ去って行きました。
新しいものに触れるワクワクや、新進気鋭な若者がこれだけ台湾にいるという現状を見て感じとることができて、とても刺激になりました。
日本では、このように若者たちが自分の能力を発信するイベントとしては、大学総体のようなスポーツ系のものが有名ですが、デザイン系というとあまりパッとしないイメージがあります。
新一代設計展で台湾の若者たちが見せてくれたように、若い世代には無限の可能性が詰まっているので、台湾に触発されて日本でもこのようなイベントが広がっていければいいなと思いました。

執筆者:Keiichi