SNSを大活用、「ITF台北國際旅展」から見るブース集客のコツ

台湾最大規模の旅行博覧会「台北國際旅展」が、台北市の世界貿易中心を会場に、11月4日から7日までの4日間の日程で行われました!
会場となった世界貿易中心1館、3館には、4日間で36万人の来場者が訪れ、過去最高の来場者34万人を数えた昨年を更に上回る来場者数を記録しました!
特に週末だった5日、6日には入場規制がかかるほどの人出だったとか。台湾の人たちの旅行に対する関心の高さが伺えますね!
出展単位としては、台湾の旅行会社、国内外の地方自治体の観光協会、ホテル、公共交通機関などが主でした。

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朝からたくさんのテレビ局が取材に主要テレビ局も複数が取材に訪れるほどの注目度!

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日本旅行についてのブースはやはり毎年大盛況

海外旅行のブースの半分以上を占め、圧倒的な存在感と人気を博していたのは、やはり日本旅行に関係するブースでした!

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歩くのも大変なほどの人出でした!

その中で、特に多くの人を集めていたブースは、パンフレットを並べたり、ポスターを張ったりすることのみならず、参加型イベントを催したり、SNSを活用したり、記念品を用意したりと、更なる工夫を重ねている所が多かったように思えました。

今回は、台湾の旅行展で千客万来のブースを作り上げる3つの工夫を紹介したいと思います。

工夫① 参加型イベントを用意すべし!

ブース単価が高いITFでは、多くのブーススペースを取れない分、どのように人の目を引き集客できるかが一つのポイントとなってきます。
大手のブースを見ていると、いくつかのブースが小型の舞台を用意されており、舞台上で、ショーガールや司会者がイベントを進行している場合が多く注目度は高いです。
内容は旅行商品の紹介、クイズ、抽選会など多岐にわたります。

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一般参加型のブースには自然と人だかりが

但し大手ブースでなくとも、人や注目を詰める事ができる参加型イベントがあります。
なんといっても大切なのは活気!そう行列です!
台湾に限らず中華圏の方々は行列があれば「なんだなんだ?」と並びたがる集成があります。そこをうまく利用し、写真のようなガチャガチャや、ふくびき用のガラガラを用意してみてください。良い賞品があたった時に鳴らす、鐘があるとさらに目立ちます。「ガラガラ!」という音が周囲の注目を集め、「リンリン!」という鐘の音でさらに「お、何かやってるな!?」と思わせるわけです。


また、台湾人は賞品が当たる福引や宝くじが大好きです、町中にスクラッチのお店やロト6のようなお店が点在しているのもその国民性が見て取れます。
「何かもらえる!当たる!」という心理から、行列を作ることができるわけです。

このITFの会場は予想以上に人が多く、時間帯によっては視界がかなり悪くなることもあります、そのため、このような福引システムを使う事で、注目を集める手段が有効になります。
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威勢のいい司会進行に、足を止める人がたくさんそのほかには、商品の紹介の途中にクイズを織り交ぜ、双方向のコミュニーケーションを生み出すことでイベントを盛り上げているブースも。

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実際に体験できるコーナーには自然と人が集まります

横になることが出来る新タイプのエコノミークラスのシートを紹介するブース。体験時間になると長蛇の列でした!

工夫② SNSをイベント前、イベント中に活用すべし!

Facebookの普及率が約80%近いといわれる台湾。(参考:日本は約16%)旅行系インフルエンサーのSNSを使った、イベント前のブース告知や、いいね!やチェックイン機能を活用してアピールにつなげているブースも多く見られました!
下記は2015年の弊社の事例ですが、ITF開催2.3日前に有名旅行インフルエンサーのfacebookページで、あるブースの内容とキャンペーン情報を告知投稿しました。

そうすることで多くのコメントやシェアなど事前反響があり約20万人にその情報がリーチしました。その結果、ITF初日のオープンから長蛇の列ができ、約1時間で準備していたプレゼントが無くなりました。※イベントのテーマに応じて、どのインフルエンサーを選ぶかが重要になってきます。

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SNS+記念品という組み合わせはもはや王道?!

こちらのブースでは、来場者にfacebookページのQRコードを読み取ってもらい、いいね!をしてくれた人にもれなく記念品をプレゼントするという企画が人気を集めていました!

このいいね!をしてもらうことで記念品をプレゼントする企画については、当初は有効なやり方でしたが、2018年現在では王道化しすぎており、現在では「いいね!」数だけをKPIとするのは良くないとされ始めてきております。

重要なのは、いいね数だけでなく、「どれだけ現地に来ていただけるか?」それをKGIとして、戦略を練ることがポイントとなります。

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SNSでの拡散は2次的な広がりも期待できます

こちらは、動物園で人気のカピバラの被り物を被って、写真をfacebookにポストしてくれた人全員にカピバラのキーホルダーをプレゼントするという企画。宣伝効果アップを狙いつつ、お客さんに楽しんでもらう…まさに一石二鳥の工夫ですね!

工夫③ 記念品を用意すべし!

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大人気だったカピバラのマスコット

SNSの活用に見たように、記念アイテムを用意することは人気ブースとなるための必須条件!こちらは先ほどの動物園のカピバラ。かわいいですよね?

少しだけ、ブースのお手伝いでお客さんへの声掛けをさせて頂いたのですが、「記念品ありますよ~」と一言添えるだけで、人の集まり方が本当に違いました!

まとめ:台湾で大盛況ブースを作り上げるコツ

参加型イベントの開催SNSの活用、そして記念品。この3つのポイントに絞って紹介しましたが、活気あるブースに共通していたことは、3つポイントのうちのいくつかを上手に組み合わせていたことです。

SNSでいいね!→記念品

だったり、

ステージで商品の紹介→クイズ

など、お客さんを引き付けるために各ブースがどのような工夫をしているかという視点で旅行展を覗いてみるのも面白いですよ!

以上、台湾生活も残り2か月となってしまい、今のうちに台湾フードを満喫しておきたいインターンのはらたくがお送りしました!

記事アップデート:秋山(2018.07)